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作品番号を持たない作品(Sans op. A-D)

現在私が所有している録音の一覧です。ステレオまたはディジタルのスタジオ録音のCDをデフォルトとして表記し、それ以外の物については“備考”欄に記します。演奏者の名前をクリックすると、その録音についてのコメントを見ることができます。なお、印による評価は演奏と録音の両方を考慮しており、5点満点です。また、ディスク番号をクリックするとジャケット画像が別ウィンドウに表示されます。


革命の犠牲者のための行進曲

独奏者録音年レーベル番号備考評価
STAVY, Nicolas2021BISBIS-2550

N. Stavy
1'21" 
演奏に不満はない。地味ではあるが、作品の姿を適正に描出している。

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小品集(Op. 5)

独奏者録音年レーベル番号備考評価
STAVY, Nicolas2021BISBIS-2550‘Тоска’ only.

N. Stavy
2'27" 
演奏に不満はない。地味ではあるが、作品の姿を適正に描出している。

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森の中で

独奏者録音年レーベル番号備考評価
STAVY, Nicolas2021BISBIS-2550

N. Stavy
2'01" 
演奏に不満はない。地味ではあるが、作品の姿を適正に描出している。

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バガテル

独奏者録音年レーベル番号備考評価
STAVY, Nicolas2021BISBIS-2550

N. Stavy
1'16" 
演奏に不満はない。地味ではあるが、作品の姿を適正に描出している。

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3つの小品 Sans op. A

独奏者録音年レーベル番号備考評価
JONES, Martin1989AVMAVZ-3020
JONES, Martin1989AVMAVZ-3020With a completion by Robert Matthew-Walker.
KOBATA, Ritsuko1994VictorVICC-5044Nos. 1 and 3.
PETRUSHANSKY, Boris2006stradivariusSTR 33748
POSTNIKOVA, Victoria
MelodiyaC10 26307 004LP
SCHERBAKOV, Konstantin2005Naxos8.570092

M. Jones
Total Time: 2'36" 
作品自体が音楽的にも技術的にも平易なものだけに、演奏内容に問題や不満は一切ない。
M. Jones
Total Time: 4'23" 
未完である第3曲を補完した版の録音だが、補完部分は少々冗長に感じられる。
木幡律子
I: 0'43"
II:

III: 1'19" 
「お手本」として申し分はなく、音楽的にも上品にまとめられている。第3曲は補完されている。
B. Petrushansky
I: 0'43"
II: 0'56"
III: 0'52" 
重量感のある落ち着いた響きの美しさと、衒いのない端正な音楽作りがとても好ましい、地味ながらも魅力的な演奏である。
V. Postnikova
I: 0'45"
II: 1'25"
III: 1'06" 
隅々まできちんと心をこめて丁寧に演奏しているのが立派。このような曲で技術的な問題などあろうはずもなく、安心して聴くことができる。資料としても貴重。
K. Scherbakov
I: 0'50"
II: 0'55"
III: 1'07" 
ちょっと元気が良過ぎるようにも思えるが、もちろん破綻などはなく、楽しく聴くことができる。

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5つの前奏曲 Sans op. B

独奏者録音年レーベル番号備考評価
ASHKENAZY, Vladimir2003DeccaUCCD-1105
BOBRITSKAYA, Rimma1983MelodiyaC50 20749 006LP
GATEV, Krassimir
BalkantonBKA 10294LP, Nos. 1 - 3.
GAVRILOVA, Natalia1983RCDRCD 16238
JONES, Martin1988AVMAVMCD 1003
PETRUSHANSKY, Boris2003stradivariusSTR 33727
PLESHAKOV, Vladimir1969OrionORS 6915LP
SCHERBAKOV, Konstantin2005Naxos8.570092
STONE, Colin1995OlympiaOCD 574
WEICHERT, Caroline1993Accord202812
【編曲(A. Schnittke編)】
指揮者オーケストラ録音年レーベル番号備考評価
POLYANSKY, ValeriRussian State Symphony Orchestra1998ChandosCHAN 9792No. 1 & 2.

V. Ashkenazy
I: 0'52"
II: 1'25"
III: 1'02"
IV: 1'39"
V: 1'32" 
颯爽とした秀演。多彩な表情には貫禄すら感じられる。
R. Bobritskaya
Total Time: 6'01" 
ところどころに聴かれる大袈裟な表情付けが気にならなくもないが、これだけの水準でまとめられていれば特に不満はない。
K. Gatev
時間不詳
肩肘張らず、伸びやかに歌う素直な音楽は、とても楽しい。愉悦に満ちたきれいな仕上がりで不満はない。
N. Gavrilova
I: 0'59"
II: 0'58"
III: 0'54"
IV: 1'07"
V: 1'36" 
典型的なロシア流儀の演奏で、全体にロマンティックで大時代的な弾きぶりである。ショスタコーヴィチ少年がロシア音楽の伝統から出発したことを再認識させてくれるような演奏である。
M. Jones
時間不詳
乾いた硬質の音色と、素っ気ない雰囲気がなかなか良い。この小品の模範的な演奏と言えるだろう。
B. Petrushansky
I: 0'54"
II: 2'12"
III: 1'01"
IV: 1'55"
V: 1'26" 
もったいぶった表情付けが楽曲の魅力を損なっているように思われる。もっと素直に弾き飛ばしてしまう方が、むしろ好ましいだろう。
V. Pleshakov
I: 0'42"
II: 1'29"
III: 0'55"
IV: 1'22"
V: 1'12" 
ごく模範的な、よく整った演奏。
K. Scherbakov
I: 0'49"
II: 2'17"
III: 0'55"
IV: 1'30"
V: 1'08" 
溌剌とした音楽の運びで各曲の性格を丁寧に描き出していて、なかなかの秀演。
C. Stone
I: 0'53"
II: 1'47"
III: 0'59"
IV: 1'25"
V: 1'27" 
特別面白味のある演奏ではないが、ごく標準的で安定した出来。不満は感じない。
C. Weichert
I: 0'51"
II: 1'38"
III: 0'59"
IV: 1'36"
V: 1'16" 
早目のテンポで一気に聴かせる。情熱的で身振りの大きな表現が、この曲に隠されたロシア・ピアノ音楽の伝統を感じさせる。バランスのとれた演奏である。
V. Polyansky/Russian State Symphony Orchestra
I: 0'48"
II: 1'45"
III:  
IV:  
V:   
第1曲と第2曲を、シニートケが1976年に編曲したもの。どことなくショスタコーヴィチ初期の管弦楽作品を思わせるオーケストレイションが良い。演奏も非常に素直なもので、興味深く聴くことができる。

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私はほら穴で君を待っていた(R. コールサコフの「4つの歌」作品40の第4曲のOrch編曲) Sans op. C

独唱者指揮者オーケストラ録音年レーベル番号備考評価
ABLABERDYEVA, AllaROZHDESTVENSKY, GennadyUSSR Symphony Orchestra1979BMG-Melodiya74321 59058 2Victor-VICC-40053/4

A. Ablaberdyeva, G. Rozhdestvensky/USSR Symphony Orchestra
2'31"
丁寧に演奏されている。資料以上の興味はわかないが、このようにきちんとした演奏で残されたことは幸運であろう。

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マーラー「交響曲第10番」の4手ピアノ用編曲

演奏者録音年レーベル番号備考評価
STAVY, Nicolas & TIBERGHIEN, Cédric2021BISBIS-2550

N. Stavy & C. Tiberghien
8'13" 
演奏に不満はない。地味ではあるが、作品の姿を適正に描出している。資料的価値が優先する録音である。

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即興曲

ヴィオラピアノ録音年レーベル番号備考評価
LIPMAN, MatthewKRAMER, Henry2018CedilleCDR 90000 184

M. Lipman (Va), H. Kramer (Pf)
1'56" 
前半の歌謡的な部分の上品な歌い回しと、後半の切れ味の良い速弾きの対比が立派に弾き分けられていて、この作品のレファレンスとして十分に満足できる演奏である。

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弦楽四重奏のための2つの小品 Sans op. D(i)

演奏者録音年レーベル番号備考評価
BORODIN QUARTET (Mikhail Kopelman, Andrei Abramenkov, Dmitri Shebalin, Valentin Berlinsky)1994Teldec4509-94572-2
BORODIN QUARTET (Mikhail Kopelman, Andrei Abramenkov, Dmitri Shebalin, Valentin Berlinsky)1991Russian DiscRD CD 11 087‘Eleghy’ only. Live(12 Dec.)
BORODIN QUARTET (Mikhail Kopelman, Andrei Abramenkov, Dmitri Shebalin, Valentin Berlinsky)
PhilipsPHCP-5163‘Polka’ only. Live
BRODSKY QUARTET (Andrew Haveron, Ian Belton, Paul Cassidy, Jacqueline Thomas)2001Challenge ClassicsCC72093
QUATUOR BYRON (Wendy Ghysels, François James, Robin Lemmel, Coralie Devars)2010ApartéAP012
DAVID OISTRAKH QUARTET (Andrey Baranov, Rodion Petrov, Fedor Belugin, Alexey Zhilin)2015musomu-011
ELEONORA QUARTET (Eleonora Yakubova, Irina Pavlikhina, Anton Yaroshenko, Mikhail Shumsky)1994EtceteraKTC 1182
EMERSON QUARTET (Eugene Drucker, Philip Setzer, Lawrence Dutton, David Finckel)1998DG463 284-2
FITZWILLIAM QUARTET (Christopher Rowland, Jonathan Sparey, Alan George, Iaon Davis)1986LondonF35L-50441
FRANCISCUS QUARTET (Diana Morris, Pamela Kubik, Frank Brakkee, Sebastiaan van Eck)2006Challenge ClassicsCC72176
JERUSALEM QUARTET (Alexander Pavlovsky, Sergei Bressler, Amichai Gross, Kyril Zlotnikov)2000EMI7243 5 74349 2 8
KOCIAN QUARTET (Pavel Hula, Jan Odstrcil, Jiri Najnar, Vaclav Bernasek)
Bonton0120-2 131
KOPELMAN QUARTET (Mikhail Kopelman, Boris Kuschnir, Igor Sulyga, Mikhail Milman)2017NimbusNI 5970
MEDICI QUARTET (Paul Robertson, David Matthews, Ivo-Jan van der Werff, Anthony Lewis)1988NimbusNI 7109
QUATUOR MODIGLIANI (Amaury Coeytaux, Loic Rio, Laurent Marfaing, François Kieffer)2018MirareMIR414‘Polka’ only.
MR McFALL'S CHAMBER (Greg Lawson, Robert McFall, Brian Schiele, Su-a Le)
Discipline Global MobileDGM9809
NEW RUSSIAN QUARTET (Julia Igonina, Elena Kharitonova, Mikhail Rudoy, Alexey Steblev)2015MelodiyaMEL REC 10 02407
PRAŽÁK QUARTET (Pavel Hůla, Vlastimil Holek, Josef Klusoň, Michal Kaňka)2014PragaPRD/DSD 250 306
RASUMOWSKY QUARTET (Dora Bratchkova, Ewgenia Grandjean, Gerhard Müller, Alina Kudelevic)2005OEHMSOC 562
SHOSTAKOVICH QUARTET (Andrei Shishlov, Sergei Pishchugin, Alexander Galkovsky, Alexander Korchagin)1985OlympiaOCD 531
QUARTETTO D'ARCHI DI VENEZIA (Andrea Vio, Alberto Battiston, Luca Morassutti, Angelo Zanin)1997DynamicCDS 195‘Polka’ only.
Gidon Kremer, Annette Bik (Vn), Veronika Hagen (Vla), Thomas Demenga (Vc)1986ECM1347/48Live
【編曲】
指揮者オーケストラ録音年レーベル番号備考評価
BRUSSILOVSKY, AlexandreEnsemble “Ricercata de Paris”1996maison de la musiqueSC 53006Arr. by A. Brussilovsky
KLEIN, EmilHamburg Soloists1994Arte Nova74321 27759 2
SPIVAKOV, VladimirMoscow Virtuosi1991RCA09026 61189 2
SPIVAKOV, VladimirMoscow Virtuosi1994RCA09026 68185 2‘Polka’ only.
SWENSEN, JosephTapiola Symphonietta1994OndineODE 845-2
UTKIN, Alexei (Ob)Hermitage Chamber Orchestra2004-5Caro MitisCM 0082004SACD, ‘Eleghy’ only, Arr. by Mikhail Utkin.
ARDEMUS QUARTET (Lisa Wyss, Lovro Merčep, Jenita Veurink, Yo-yo Su)2018Cobra RecordsCOBRA 0071Arr. by Lisa Wyss.
AURELIA SAXOPHONE QUARTET (Johan van der Linden, André Arends, Arno Bornkamp, Willem van Merwijk)1994Vanguard99154Arr. by Johan van der Linden.
SIGNUM SAXOPHONQUARTET (Blaž Kemperle, Simon Schuller, Alan Lužar, David Brand)2011Ars ProduktionARS 38 094SACD, Arr. by Signum Saxophonquartett.

Borodin Quartet
I: 4'05"
II: 2'19" 
音色の多彩さはオーケストラ版に全く引けをとらず、しかも弦楽四重奏ならではのツボを押えた絶妙の演奏。第1曲の抒情、第2曲の諧謔、どちらも最高の姿で再現されている。ただし、ポルカの第2小節1拍目の裏でファースト・ヴァイオリンがE音を弾いているが、これはF音の間違い。Sikorskiのパート譜のミスなのだが、スコアは正しくプリントされているので、この確認を怠ったのは演奏者の責任。これが非常に惜しい。でも、満点をあげちゃおう。ちなみにこの演奏が収められているアルバムは、ちょっと凝った選曲も含めて、お薦めの逸品です。
Borodin Quartet
I: 4'01"
II:   
ライヴ録音らしい熱気に満ちた、自由な歌心を持った佳演。表情の振幅が大きく、原曲のスケールをも超える。コーペリマンの細身の音色が何とも美しい。
Borodin Quartet
I:  
II: 2'33" 
ロッケンハウスでのライブ録音。同じ団体のスタジオ録音に比べより思い切ったデフォルメも見られるが、全体に粗く、曲の魅力を味わうことはできるものの、やはりスタジオ録音を取るべきであろう。
Brodsky Quartet
I: 5'10"
II: 2'31" 
それほど悪くはないが、第1曲における美感の不足、第2曲のわざとらしい表情付けなどは、少々気になる。
Quatuor Byron
I: 4'19"
II: 2'31" 
適正な解釈ではあるものの、第1Vnをはじめとして技術面での微妙なもたつきが気になる。洗練された響きの割に音楽が鈍重で冴えないのは、何とも惜しい。
David Oistrakh Quartet
I: 4'37"
II: 2'44" 
若手ながら個々の技量は傑出しており、アンサンブルも極めて高水準である。猛烈に高いテンションで、濃厚かつロマンティックな彼らの語り口は、とりわけエレジーに相応しい。表現がやや一本調子ではあるが、この作品に関してはそこまで気にならない。
Eleonora Quartet
I: 3'47"
II: 2'29" 
エレオノーラQはいかにもロシアの団体らしい音と、若い団体らしい爽やかさが好ましい。演奏は師事したボロディーンQの解釈と似てよく練られたものだが、全体にあまり“しつこさ”がないところが物足りない。特に第1曲の方はあっさりし過ぎている。
Emerson Quartet
I: 4'34"
II: 2'47" 
どこかリラックスした雰囲気が楽しいが、表情付け(特に第一ヴァイオリン)にセンスの悪さが感じられる。アンサンブルの精度は決して悪くないが、全体としての印象は意外に平凡。
Fitzwilliam Quartet
I: 5'20"
II: 2'15" 
「弦楽四重奏のための二つの小品」の世界初録音盤。特に第1曲は素晴らしい。一方、ポルカではファースト・ヴァイオリンのピッチカートが弱い。原曲のシロフォンにも強い音が必要なだけに、これは残念。ちなみに、第2小節1拍目の裏の音は、この録音でも間違って弾かれている。要するに、初めから間違って録音されていたということか。
Franciscus Quartet
I: 4'56"
II: 2'42" 
線が細く、表情が平坦なのが残念。ポルカの最後の方で1st Vnに音の間違い(使用楽譜によるのかもしれない)があるのもいただけない。
Jerusalem Quartet
I: 3'47"
II: 2'44" 
実に丁寧で好感の持てる佳演。線は細いものの、これほど弦楽四重奏として磨き上げられたこの曲の演奏は珍しい。生真面目に過ぎるので好き嫌いは分かれるだろうが、一聴の価値がある。
Kocian Quartet
I: 4'40"
II: 2'18" 
わずかながら大胆な表現もみられるが、基本的に端正な演奏。
Kopelman Quartet
I: 4'07"
II: 2'40" 
エレジーは、ロシア情緒に満たされた心に染み入る名演。一方、ポルカは柄の大きな表情付けは悪くないものの、諧謔味が上滑りしているような冴えなさが気になる。
Medici Quartet
I: 4'17"
II: 2'26" 
強奏時に第1ヴァイオリンの音が潰れ気味になるのは耳障りだが、アンサンブルは手堅く、作品の全体像は適正に表出されている。しかしながら、表情の振幅がいかにも小さく、音楽の起伏や耳を惹くような味わいには欠ける。
Quatuor Modigliani
I:  
II: 2'27" 
他に抜きん出て精確でありながらも楽しさが随所から溢れ出す、お手本のような演奏。唯一、途中でテンポを速めていることだけは、私の好みには合わない。
Mr McFall's Chamber
時間不詳
悪い意味でイージーリスニング風の微温的な仕上がりであり、作品の魅力は全く発揮されていない。技術的にも雑な演奏である。
New Russian Quartet
I: 4'48"
II: 2'41" 
卓越したアンサンブルに骨太の音色が魅力を添える、ロシアの団体に期待する特質を十二分に有する優れた演奏である。過度な表情付けを排してじっくりと歌い込んだエレジーと外連味たっぷりのポルカのどちらも素晴らしい。ポルカの脚色はいささかやり過ぎではあるが、技術的には完璧である。
Pražák Quartet
I: 4'40"
II: 2'23" 
素朴な歌心は悪くないが、技術的な完成度が低い(特にエレジー)のが残念。
Rasumowsky Quartet
I: 3'53"
II: 2'19" 
エレジーが雰囲気豊かな好演。ポルカは生真面目ながらも肩の力が抜けた颯爽さが心地好い。
Shostakovich Quartet
I: 4'11"
II: 2'18" 
ロシアの団体らしい野太く、荒っぽい音が小気味よい。特に圧倒させられるものはないが、全体に水準に達した演奏。
Quartetto d'Archi di Venezia
I:  
II: 2'16" 
ほぼ模範的な演奏といえる。ただ、これといったセールス・ポイントもない。
G. Kremer, A. Bik, V. Hagen, T. Demenga
Total Time: 7'02" 
ロッケンハウス音楽祭でのライブ録音。クレーメルのファンなら楽しめるだろうが、彼の弾き崩しはショスタコのスタイルとは相容れないもののように思われる。ただ、この演奏だけがポルカにおける楽譜の間違いをきちんと訂正して演奏している(もっとも、その他のミスも結構多かったりするのだが)。その心意気に0.5ポイント上乗せしておこう。
A. Brussilovsky/Ensemble “Ricercata de Paris”
I: 5'48"
II: 2'11" 
綺麗ではあるが、線が細いので物足りなさが残る。どちらかといえばムード音楽のような印象。
E. Klein/Hamburg Soloists
I: 6'31"
II: 2'33" 
エレジーは、確かにきれいに整えられた演奏なのだが、何も聴き手に訴えかけてこない。ポルカの方も、手堅いアンサンブルで生真面目に演奏されているのが何ともつまらない。特徴的な和声の強調に主眼がおかれているようだが、音楽の流れが死んでしまっている。
V. Spivakov/Moscow Virtuosi
I: 5'05"
II: 2'26" 
弦楽四重奏の編曲をほぼそのまま生かして弦楽合奏で演奏したもの。少し趣味の悪さを感じさせる部分や、パート譜のミスがそのままになっていたりと問題もあるが、とにかく巧い!特にエレジーが素晴らしい。
V. Spivakov/Moscow Virtuosi
I:  
II: 2'26" 
ポルカのみの演奏。編曲も演奏も旧盤とほぼ同じ感じ。こちらの方が若干リラックスした感じか。
J. Swensen/Tapiola Symphonietta
I: 5'07"
II: 2'29" 
Sikorski社から出版されている弦楽合奏用の編曲による演奏。楽譜に書いてあることが忠実に音化されている。特に第1曲は大変美しい。第2曲では愉悦感に乏しいの残念だが、その素直で伸びやかな演奏には好感が持てる。
A. Utkin (Ob)/Hermitage Chamber Orchestra
I: 4'06"
II:   
オーボエの独奏は曲の雰囲気に合っているが、あっさりとした思い入れのない演奏には雰囲気が感じられない。
Ardemus Quartet
I: 4'04"
II: 2'27" 
見通しの良いすっきりとした演奏。ただ、エレジーには頽廃と官能の香りが漂う一方で、ポルカはどうにも冴えない。
Aurelia Saxophone Quartet
I: 5'04"
II: 1'37" 
この楽器の持つ音色や表現力が遺憾なく発揮されていて聴き応えがある。エレジーがとりわけ素晴らしい美演。一方、ポルカは原曲の諧謔味が損なわれており、編曲も含めて根本的に解釈の方向性が違う。
Signum Saxophonquartett
I: 5'18"
II: 1'49" 
エレジーは、旋律が全体のまろやかな響きの中に埋没気味ではあるが、退廃的な雰囲気がなかなかよい。ポルカは楽しい演奏だが、テンポの大きな変化を伴う表情付けが少々煩わしい。

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大きな稲妻 Sans op. D(iv)

独唱者指揮者オーケストラ録音年レーベル番号備考評価
Vsevolod Grivnov (T), Dmitry Fadeyev (B), Oleg Dolgov (T), Andrei Baturkin (B), Tatiana Sharova (S), Anatoly Safiulin (B), Russian State Symphonic CappellaPOLYANSKY, ValeriRussian State Symphony Orchestra2000ChandosCHAN 9522
Yuri Friov (T), Victor Gukov (T), Victor Rumyantsev (T), Nikolai Myasoedov (Br), Nikolai Konovalov (B), Anatoly Obraztsov (B), USSR Ministry of Culture Chamber Choir (Chorusmaster: Valeri Polyansky)ROZHDESTVENSKY, GennadyUSSR Ministry of Culture Symphony Orchestra1984BMG-Melodiya74321 59058 2

V. Polyansky/Russian State Symphony Orchestra etc.
I: 1'52" II: 2'53" III: 3'54" IV: 1'48" V: 2'16" VI: 0'56" VII: 0'59" VIII: 0'42" IX: 2'12"
すっきりと洗練されていながらも土臭さを失わない、独特の響きが楽しい。騒々しい雰囲気はなかなかのもので、この作品を存分に味わうことができる。ロジデーストヴェンスキイ盤と甲乙付け難い出来。
G. Rozhdestvensky/USSR Ministry of Culture Symphony Orchestra etc.
I & II: 5'01" III: 4'03" IV: 1'40" V: 2'18" VI:   VII: 1'04" VIII: 0'47" IX: 2'01"
貴重な録音。スコアに忠実なので、資料的価値が高い。筋はよく分からないが、とにかく楽しげな雰囲気が全編に漂っていて、聴いていて微笑んでしまう。

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ストラヴィーンスキイ「詩篇交響曲」の4手ピアノ用編曲 Sans op. D(v)

演奏者録音年レーベル番号備考評価
MENUHIN, Jeremy & Mookie2015FHRFHR37
POSTNIKOVA, Victoria & SCHNITTKE, Irina
MelodiyaC10 26307 004LP

J. & M. Menuhin
19'15" 
まるで後期ロマン派のように甘美な歌と響きなため、熱心なストラヴィーンスキイのファンにはどう思われるかわからないが、少なくとも聴きやすいことに違いはなく、私は好き。
V. Postnikova & I. Schnittke
20'14" 
堅実な技巧とアンサンブルが立派。演奏にも編曲自体にも奇を衒った部分は皆無で、資料的な価値が光る。

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チェロのためのモデラート Sans op. D(vi)

チェロピアノ録音年レーベル番号備考評価
GERHARDT, AlbanOSBORNE, Steven2005HyperionCDA67534
GERINGAS, DavidSCHATZ, Tatjana1994Es-DurES 2021
HARRELL, LynnASHKENAZY, Vladimir1988London421 774-2
ISSERLIS, StevenMUSTONEN, Olli2018HyperionCDA68239
WALLFISCH, RaphaelYORK, John2000Black boxBBM1032

A. Gerhardt, S. Osborne
2'52" 
もう少し伸びやかな歌心が欲しいところではあるが、密やかな美しさの表現は優れている。
D. Geringas, T. Schatz
2'52" 
圧倒的な印象を残すというような演奏ではないが、しっとりと心に沁みる歌に満ちている。非常に気持ちの良い演奏。
L. Harrell, V. Ashkenazy
2'41" 
ソツのない安定した演奏ではあるが、どこかとりとめがなく(もちろん、作品のせいでもあるのだが)やや消化不良の感が残らなくもない。
S. Isserlis, O. Mustonen
2'31" 
大柄な表現そのものは悪くないが、過剰な力みが感じられる。
R. Wallfisch, J. York
2'37" 
少々ロマンティックに過ぎるようにも思えるが、これはこれで作品の美質を十分に表出した演奏である。演奏者の素直で大柄な音楽性がさりげなく発揮された好演。

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オネゲル「交響曲第3番『典礼風』」の4手ピアノ用編曲 Sans op. D(viii)

演奏者録音年レーベル番号備考評価
SOÓS HAAG PIANO DUO (Adrienne Soós & Ivo Haag)2009GuildGMCD 7331

Soós Haag Piano Duo
I: 6'58"
II: 11'32"
III: 9'15" 
この種の編曲によると楽曲の和声とリズムの構造が明確になる一方で、楽器の音色そのものが持つ色彩や意味合いが失われることもあり、演奏にあたってはオリジナルのオーケストレイションに対する配慮も少なからず必要だが、この演奏はその点でやや単調なピアノ音楽の枠に納まっている感が否めないのは残念。とはいえ、ショスタコーヴィチの書いた音符を実際の音として聴かせてくれる貴重な録音としての価値は大きい。

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フィンランドの主題による組曲 Sans op. D(ix)

独唱者指揮者オーケストラ録音年レーベル番号備考評価
PALO, Mari (S), KATAJALA, Tuomas (T)ASHKENAZY, VladimirHelsinki Philharmonic Orchestra2013OndineODE 1225-2
KOMSI, Anu (S), NYMAN, Tom (T)KANGAS, JuhaOstrobothnian Chamber Orchestra2001BISBIS-CD-1256
VASSILIEVA, Elena (S), MARTYNOV, Alexei (T)PONKIN, VladimirOrchestra of the Republican Guard2002MandalaMAN 5039Live(16 Jan.)

M. Palo (S), T. Katajala (T), V. Ashkenazy/Helsinki Philharmonic Orchestra
I: 0'52" II: 1'13" III: 1'49" IV: 1'56" V: 1'06" VI: 2'24" VII: 1'57" 
生気に満ちた、なかなかの好演。曲想も技術面も平易な楽曲だが、真摯に取り組んだ美しい響きが立派である。
A. Komsi (S), T. Nyman (T), J. Kangas/Ostrobothnian Chamber Orchestra
I: 0'51" II: 1'05" III: 2'09" IV: 1'54" V: 1'10" VI: 2'31" VII: 1'58" 
未発表作品の世界初録音。清潔な響きでまとめられたなかなかの好演。作品の規模から考えても、妙に肩肘張った演奏よりははるかに作品の姿を伝えていると考えられる。作品自体もなかなかメロディアスで楽しい。
E. Vassilieva (S), A. Martynov (T), V. Ponkin/Orchestra of the Republican Guard
I: 0'51" II: 1'05" III: 2'09" IV: 1'54" V: 1'10" VI: 2'31" VII: 1'58" 
これといった特徴はないものの、無難にまとまった佳演。オーケストラの緻密さには欠けるが、印象を大きく損なうことはない。

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未完の交響曲(1934年)

指揮者オーケストラ録音年レーベル番号備考評価
CAETANI, OlegOrchestra Sinfonica di Milano Giuseppe Verdi2004Arts47703-2Live(March).
ROSTROPOVICH, MstislavLondon Symphony Orchestra1998AndanteSC-AN-4090Live(26 Feb.).

O. Caetani/Orchestra Sinfonica di Milano Giuseppe Verdi
0'32" 
M. Rostropovich/London Symphony Orchestra
0'35" 

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Last Modified 2024.02.27

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