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チェロ・ソナタ ニ短調 作品40

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チェロピアノ録音年レーベル番号備考評価
ALDULESCU, RaduGUTTMAN, Albert1971Eterna826140LP***
ALTMAN, EvgenyVOSKRESENSKY, Mikhail1982MelodiyaC10 23837 007LP****
BAILLIE, AlexanderLANE, Piers1987UnicornUKCD 2083
****
BAUER, AndrzejKUPIEC, Ewa1993Koch3-1436-2 H1
****
BEKOVA, AlfiaBEKOVA, Eleonora1989ClaudioCR3911-2
****
BENGTSSON, Erling BlöndalKAVTARADZE, Nina1989Kontrapunkt32018
***
BOECKHELER, UlrichSTARR, Sisan1997Carlton30367 02362
****
BRABEC, EmanuelHOLETSCHEK, Franz1953LondonLD-907510" mono****
CAPUÇON, Gautier (Vc)MONTERO, Gabriela (Pf)2013Warner0825646312207Live(17 June)*****
CHANG, Han-NaPAPPANO, Antonio2005EMI0946 3 32422 2 7
****
CLARK, HarrySCHULDMANN, Sanda
Musical Heritage SocietyMHS 3829LP****
COLLINS, AlanNORWOOD, Caroline1966B-W MusicBWLP-123LP, 2nd mov. only.***
DYACHKOV, YegorSAULNIER, Jean1998Disques PelléasPELLÉAS CD-0109
****
ELLIOTT, AnthonyTOMFOHRDE, Ruth1989Koch3-7064-2 H1
***
ENYEART, CarterWODNICKI, Adam1995CentaurCRC 2300
****
FERSCHTMAN, DmitryBASLAWSKAYA, Mila1990GlobeGLO 5041
****
FOURNIER, PierreFONDA, Jean1967CBSSBRG 72613LP****
FUJIWARA, MariROVIER, Jacques1983DenonCOCO-7870
****
FUKAČOVÁ, MichaelaKLÁNSKY, Ivan1995Kontrapunkt32216
****
GABETTA, SolURSULEASA, Mihaela2008RCABVCC-31109
****
GAGNE, HeleneNEWMARK, John
CBC Radio-CanadaRM-180-181LP***
GEORGIAN, KarineAMINTAEVA, Aza1966Melodiya33D 018753-4LP****
GERHARDT, AlbanOSBORNE, Steven2005HyperionCDA67534
****
GERINGAS, DavidSCHATZ, Tatjana1994Es-DurES 2021
*****
GOROKHOV, LeonidNIKITINA, Irina1988MelodiyaSUCD 11-00304
****
GOROKHOV, LeonidMELNIKOV, Alexander1995SupraphonSU 3243-2 131
****
GOROKHOV, LeonidDEMIDENKO, Nikolai2004ASVGLD 4006
****
GREGOR-SMITH, BernardWRIGLEY, Yolande1990ASVCRCB-181
****
HARRELL, LynnASHKENAZY, Vladimir1988London421 774-2
*****
HASEGAWA, YokoNODAIRA, Ichiro1993VictorVICC-120
*****
HAYASHI, ToshiakiHAYASHI, Yukako1989TeichikuTECC-25171Live(21 Jan.)****
HOEBIG, DesmondTUNIS, Andrew1993CBC RecordsMVCD1093
****
HORI, RyosukeNAKAMICHI, Ikuyo2000fontecFOCD20024
****
ISSERLIS, StevenMUSTONEN, Olli1995RCA09026 68437 2
****
IWASAKI, KoIWASAKI, Shuku1970ShinsekaiSMK-7739LP****
JANIGRO, AntonioWOLLMANN, Eva
WestminsterXWN 18791LP***
JERIE, MarekKLÁNSKY, Ivan1988BayerBR 100128
****
JERIE, MarekKLÁNSKY, Ivan2001PragaPRD 250 162
****
KHOMITSER, MikhailCHAIKOVSKY, Alexander1977Melodiya33 C 10-10117-18LP, Live(29 May)****
KIRSHBAUM, RalphJABLONSKI, Peter2005AltaraALT1019
*****
KLEIN, EmilBELDI, Cristian1995Arte Nova74321 27805 2
****
KNIAZEV, AlexanderVOSKRESENSKY, Mikhail2001ExtonOVCL-00202
*****
KVARAN GunnarDAMGAARD, John1979point5024LP****
LODÉON, FrédéricHOVORA, Daria1982EratoSTU 71519LP****
MA, Yo-YoAX, Emanuel1987CBS/SONY30DC 5181
****
MAISKY, MischaARGERICH, Martha2003DG00289 477 5323Live(Apr.)****
MARKEVITCH, DimitryZANLONGHI, Paulette1970sGallo30-136LP***
MARLEYN, PaulMORLEY, Sarah1991United88006 CD
****
MAY, RichardBURLEY, Elizabeth1989ChandosCHAN 87692nd mov. only.***
MONIGHETTI, IvanLOBANOV, Vassili
Le Chant du MondeLDC 278 1018/19
****
MØRK, TrulsVOGT, Lars1996Virgin7243 5 45274 2 5
*****
NORAS, ArtoVALSTA, Tapani1973Finlandia1576-57705-2Finlandia-8573-81969-2*****
PARNAS, Lesly
1962Russian DiscRDCD 00378Live, 1st mov. only.***
PEREIRA, DavidMOORE, Lisa1992Tall PoppiesTP018
****
PERGAMENSHCHIKOV, BorisUGORSKY, Anatoly1974VictorVICC-2108
*****
PHILLIPS, XavierSERMET, Hüseyin1996harmonia mundi FranceHMN 911628
****
PIATIGORSKY, GregorPAVLOVSKY, Valentin1940BiddulphLAB 117Arlecchino-ARLA74***
PIATIGORSKY, GregorSTEWART, Reginald1947Music & ArtsCD-644Live(Mar.)***
PRAUSE, PetrKASMAN, Yakov2002CalliopeCAL 9326
****
PRIETO, CarlosSTEVENSON, Doris1994IMP ClassicsPCD 1084
***
RAUTIO, ErkkiGOTHONI, Ralf1978Da Camera MagnaSM 93716LP****
REMENIKOVA, TanyaBRAGINSKY, Alexander1988sound star-tonSST 30208
****
ROBINSON, SharonKALICHSTEIN, Joseph1995-6ArabesqueZ6698
****
ROSLER, TimoraWÜRTZ, Klára1997Brilliant7535Brilliant-8128****
ROSTROPOVICH, MstislavSHOSTAKOVICH, Dmitry1957VictorVICC-2027Russian Disc-RD CD 15 005, Revelation-RV70005, Multisonic-31 0179-2, EMI-TOCE-9420, EMI-7243 5 72016 2 9, Supraphon-SU 4101-2, Warner Classics-0825646155019*****
ROSTROPOVICH, MstislavBRITTEN, Benjamin1964Decca466 823-2Live(14 June)*****
ROSTROPOVICH, MstislavDEDYUKHIN, Aleksandr1967Discocorp ‘I Grandi Interpreti’IGI 321LP, Live*****
SCHIFF, HeinrichBERTONCELJ, Aci1983EMI1C 067 27 0094 1LP****
SCHUCAN, MartinaROSENFELD, Marian1986MGBCD 6081
****
SHAFRAN, DaniilSHOSTAKOVICH, Dmitry1946RevelationRV10017Revelation-RV70008, Dante-LYS 369-370, Melodiya-M10-42045-46(LP)*****
SHAFRAN, DaniilPECHERSKAYA, Lydia1961RCA VictorLM-2553LP*****
SHAFRAN, DaniilGINZBURG, Anton1977TritonDICC-20021
*****
SHAPIRO, HarveyZAYDE, Jascha
NonesuchH-71050LP****
SKOCIC, Adalbert丹生谷佳惠2006Art UnionART-3106
****
SOMMER, RaphaelADNI, Daniel1987LyrinxLYR CD074
***
SPANOGHE, VivianeDE GROOTE, André1992Cypres2613
***
THEDÉEN, TorleifPÖNTINEN, Roland1986BISBIS-CD-336
****
THOMAS, RonaldLEE, Mihae1993NortheasternNR 245-CD
***
TUROVSKY, YuliEDLINA, Luba1981ChandosCHAN 8340
****
VALČIĆ, AsjaTIKVICA, Duro1988Jugoton2 02109 3LP***
VOGLER, JanCANINO, Bruno
Berlin Classics0017062BC
****
WEBBER, Julian LloydMcCABE, John1988Philips422 345-2
*****
WIEDER-ATHERTON, SoniaCABASSO, Laurent1992AuvidisV 4666
****
WINLAND, LeoSOLYOM, Janos1980ArtemisArte 7110LP****
WISPELWEY, PieterLAZIC, Dejan2002Channel ClassicsCCS 20098
****
YABLONSKY, DmitrySARANCEVA, Ekaterina2004Naxos8.557722
****
BARTHOLDY, Annette (Va)DRAKE, Julius2001Naxos8.557231Arr. for Viola by Annette Bartholdy****
TOMTER, Lars Anders (Va)GIMSE, Håvard2003SommSOMMCD 030Arr. for viola by V. Kubatsky.****
YUROV, Yuri (Va)MUNTYAN, Mikhail1975Melodiya33 C 10-06069-70LP, Arr. for viola by V. Kubatsky.****

R. Aldulescu, A. Guttman
時間不詳 
ごく平凡な演奏。破綻はないが、技術的にも音楽的にも魅力を感じさせる部分がない。
E. Altman, M. Voskresensky
第1楽章: 11'50"
第2楽章: 3'14"
第3楽章: 7'54"
第4楽章: 4'03" 
ベートーヴェン四重奏団第二代チェリストによる演奏。楽曲解釈は非常にオーソドックスで、渋みのある落ち着いた音色と堅実なアンサンブルは非常に好ましい。ただ、技術的に今一つ垢抜けないことが影響しているのか、少々地味に過ぎる印象。無論派手な作品ではないのだが、あと一歩の物足りなさが残る。
A. Baillie, P. Lane
第1楽章: 12'34"
第2楽章: 3'06"
第3楽章: 8'03"
第4楽章: 3'39" 
整ってはいるが、音に力がなく、聴いていて退屈してしまう。平凡な演奏。
A. Bauer, E. Kupiec
第1楽章: 11'59"
第2楽章: 3'04"
第3楽章: 8'06"
第4楽章: 3'52" 
丁寧な演奏で好感が持てるが、今一つ突き抜けたものがない。安心して聴けることは間違いないが、実演ならともかく、わざわざ録音を入手してまで聴くほどのものではないだろう。
A. Bekova, E. Bekova
第1楽章: 13'33"
第2楽章: 2'58"
第3楽章: 8'26"
第4楽章: 4'00" 
これといった特徴のない平凡な演奏。基本的に無難な解釈と言えるが、チェロがかなり非力。逆にピアノはどちらかといえば派手な感じで、それなりに聴かせる。
E. B. Bengtsson, N. Kavtaradze
Total Time: 22'56" 
平凡な演奏。チェロ、ピアノ共に音に力がなく、こぎれいな節がただ並べられているだけ。
U. Boeckheler, S. Starr
第1楽章: 12'36"
第2楽章: 3'31"
第3楽章: 8'04"
第4楽章: 4'10" 
比較的恰幅の良い音楽だが、機知に富んだ演奏とは言いがたい。第1楽章、第3楽章の抒情的な旋律はそれなりに楽しめる。
E. Brabec, F. Holetschek
時間不詳 
ロシア情緒というよりは、明らかに洒落たウィーン情緒の漂う演奏。ゆったりとしたテンポ感の中で、この作品がもつ旋律の美しさ、和声の色合いが丁寧に描き出されている。決してファーストチョイスとなる演奏ではないものの、この曲の魅力を別の視点から感じさせてくれる佳演。
G. Capuçon, G. Montero
第1楽章: 12'00"
第2楽章: 3'18"
第3楽章: 9'16"
第4楽章: 4'31" 
非常に均整のとれた美演。気負いのない寛いだ雰囲気が心地よく、また作品に相応しい。単なる伴奏に留まらない存在感をもったピアノも悪くない。
H. Chang, A. Pappano
第1楽章: 12'05"
第2楽章: 3'11"
第3楽章: 8'51"
第4楽章: 4'01" 
随所で楽器が鳴りきらずに音が割れてしまうのが耳障り。左手の技術にはさほど不満がないだけに、もう少し丁寧な演奏を望みたいところ。ただ、第3楽章だけは清らかな静謐感があって立派な出来。
H. Clark, S. Schuldmann
第1楽章: 8'48"
第2楽章: 3'25"
第3楽章: 7'33"
第4楽章: 4'28" 
もったいぶった表情に違和感を覚える。チェロの音色はやや安っぽく感じられる瞬間もあるものの、雰囲気はなかなか良い。フレーズの息が長く、スケール大きな音楽になっているのは立派。
A. Collins, C. Norwood
時間不詳 
アメリカ合衆国オハイオ州のウースター大学が開学100周年を記念して作成した、音楽学部の教員と学生の演奏を収録したアルバムからの一曲。演奏者はクリーヴランドOのチェロ奏者で、同校では1947年から教鞭をとっていた。演奏は、ごくごく平凡なもの。
Y. Dyachkov, J. Saulnier
第1楽章: 12'09"
第2楽章: 3'11"
第3楽章: 8'04"
第4楽章: 4'21" 
特筆するような個性は特に感じられないが、颯爽とした流れの中にも意味深さの感じられる佳演。
A. Elliott, R. Tomfohrde
第1楽章: 12'57"
第2楽章: 3'29"
第3楽章: 8'03"
第4楽章: 4'48" 
音楽云々の前に、技術的な非力さが耳に余る。貧弱な音量、低くぶら下がる不安定な音程。ピアノはもう少しマシだが、だからといって聴かせる部分があるわけではない。
C. Enyeart, A. Wodnicki
第1楽章: 12'35"
第2楽章: 3'10"
第3楽章: 6'50"
第4楽章: 4'19" 
ゆったりとした歌に満ちた佳演だが、全体に表現が平板で捉えどころのないままに音楽が過ぎて行ってしまうのが惜しい。
D. Ferschtman, M. Baslawskaya
第1楽章: 8'37"
第2楽章: 3'19"
第3楽章: 7'54"
第4楽章: 4'13" 
派手さはないが、雰囲気のある好演。録音のせいか、ややこもりがちの音色に不満はのこるものの、一部の不自然なアゴーギグ以外はオーソドックな解釈で安心して聴くことができる。
P. Fournier, J. Fonda
時間不詳 
やや濃いめの、それでいて品のある情感に満ちた、独特の温かみが印象的な演奏となっている。ただ、少々ロマンティックに過ぎるようにも思われる。
藤原真理, J. Rovier
第1楽章: 10'57"
第2楽章: 3'15"
第3楽章: 7'39"
第4楽章: 4'04" 
真面目な演奏だが、音楽的にも技術的にも磨き上げが不足している。ルヴィエのピアノ共々悪くはないが、歌い込みもスケール感も今一つなのは否めないだろう。
M. Fukačová, I. Klánsky
第1楽章: 11'20"
第2楽章: 3'08"
第3楽章: 6'58"
第4楽章: 3'37" 
逞しさと形容するほどではないが、十分な力強さを持った弾きっぷりはこの作品に相応しいもの。テンポ設定などの解釈はごくオーソドックスで、技術的にも高い水準で安定している。悪くはないのだが、これといった魅力が感じられないのもまた事実。
S. Gabetta, M. Ursuleasa
第1楽章: 12'06"
第2楽章: 3'06"
第3楽章: 9'15"
第4楽章: 4'06" 
伸びやかで落ち着いた美感を持つ音色の魅力が、存分に発揮されている。ピアノ共々表現意欲に溢れた溌剌とした音楽は、清々しい。
H. Gagne, J. Newmark
Total Time: 26'00" 
達者なアマチュアといったレベルの演奏。ラジオ放送用の公開録音のようだが、いずれにしても楽器からして安っぽく、対価を払って聴くには堪えない。
K. Georgian, A. Amintaeva
時間不詳 
1966年の第3回チャイコーフスキイ国際コンクールの優勝記念アルバム。隅々まで模範的に仕上げられた佳演である。技術面での不満はほとんどなく、安心して聴くことのできる演奏と言えるが、全体に音楽が窮屈な感は否めない。音色にもより一層の魅力が欲しいところ。
A. Gerhardt, S. Osborne
第1楽章: 13'23"
第2楽章: 3'34"
第3楽章: 9'06"
第4楽章: 3'52" 
鼻のつまったような音色、あまり自然ではないフレージング(ボウイングの癖なのかもしれない)、瞬間湯沸器的な盛り上げ方など、いずれも僕の好みとは異なった演奏。第3楽章の終結部などは、緊張感を持った弱奏が美しいのだが、全体的な印象はあまり良くない。
D. Geringas, T. Schatz
第1楽章: 11'25"
第2楽章: 3'10"
第3楽章: 7'30"
第4楽章: 3'46" 
奇を衒ったところのない、非常に誠実な秀演。ロシア流儀とは違う音色ではあるが、すっきりとしながらも芯のある太い音は大変好ましい。伸びやかな歌に満ちた抒情は、確かな技術に支えられて、スケールの大きな音楽となっている。やや控え目ながらも、ピアノも堅実な伴奏ぶりを聴かせている。
L. Gorokhov, I. Nikitina
第1楽章: 8'29"
第2楽章: 2'59"
第3楽章: 7'39"
第4楽章: 4'01" 
これといった特徴はないが、安心して聴くことのできる佳演。技術的な不安はなく、素直で伸びやかな歌心が好ましい。
L. Gorokhov, A. Melnikov
第1楽章: 12'46"
第2楽章: 2'56"
第3楽章: 8'29"
第4楽章: 4'04" 
作品の抒情的な側面を大事にした、落ち着いた演奏。若干もったいぶった節回しが気にならなくもないが、基本的には安定した技術で堅実な演奏に仕上げられている。ただ、幻想的な雰囲気を強調しすぎているようにも感じられ、好き嫌いは分かれるかもしれない。
L. Gorokhov, N. Demidenko
第1楽章: 9'32"
第2楽章: 3'16"
第3楽章: 7'53"
第4楽章: 4'51" 
解釈は、2回目の録音の傾向をさらに推し進めたもの。弱奏部を中心にして、作品の瞑想的な雰囲気を強調しているように聴こえる。丁寧かつ安定した演奏ではあるのだが、癖のある節回しも含めて好き嫌いが大きく分かれるだろう。
B. Gregor-Smith, Y. Wrigley
第1楽章: 12'00"
第2楽章: 3'10"
第3楽章: 8'23"
第4楽章: 3'59" 
作品に対する丁寧な取り組みに好感が持てる。ただ、技術的な問題からか、今一つ締まりのない節回しに違和感を覚える。
L. Harrell, V. Ashkenazy
第1楽章: 11'12"
第2楽章: 3'04"
第3楽章: 7'58"
第4楽章: 3'43" 
強烈な個性には乏しいが、模範的な演奏に仕上がっている。技術的に安定している上に、妙な表情付けもないので安心して聴くことができる。楽譜通りにしっかりと演奏すればこれだけのものが出来上がるという、見本のような秀演。
長谷川陽子, 野平一郎
第1楽章: 12'46"
第2楽章: 3'04"
第3楽章: 9'07"
第4楽章: 3'57" 
若々しく素直な抒情に惹かれる。楽譜に対して誠実に取り組み、丁寧に弾き込んだ跡が窺える。奇を衒った部分は皆無で、生真面目といって良いほどのアプローチでありながら、大きな息づかいに不足していないのが立派。ロストロポーヴィチのようなスケール感はないものの、こうした等身大の歌心も捨てがたい。ピアノも好サポートぶりを発揮している。
林 俊昭, 林 由香子
第1楽章: 9'02"
第2楽章: 3'12"
第3楽章: 10'37"
第4楽章: 3'55" 
一部で絶賛されたライヴ録音。確かに、抒情的な部分の音楽の深さは傾聴に値する。独特の高揚感と深い音楽の息づかいは魅力的。技術的な弱さを気にしなければ、なかなかの演奏。
D. Hoebig, A. Tunis
第1楽章: 9'27"
第2楽章: 3'26"
第3楽章: 8'34"
第4楽章: 4'11" 
少しチェロのバランスが弱いようにも感じるが、非常に美しく仕上げられた演奏。決して力任せに絶叫することのない、格調高い音楽は評価に値する。ただ、第3楽章だけはあまりに淡白に過ぎる。もう少し深い歌が欲しかった。
堀 了介, 仲道郁代
第1楽章: 12'07"
第2楽章: 3'05"
第3楽章: 8'08"
第4楽章: 4'18" 
落ち着いた安定感のあるアンサンブルだが、特にチェロの線が細いので物足りない。ピアノはよく寄り添っているが、もう少し主張があってもよいのではないだろうか。
S. Isserlis, O. Mustonen
第1楽章: 10'47"
第2楽章: 2'50"
第3楽章: 7'47"
第4楽章: 4'05" 
丁寧な演奏ではあるが、音に必要な強さがなく、2楽章のグリッサンドみたいな部分が台無しになっている。イッサーリスはガット弦の使用をセールス・ポイントにしているようだが、そのせいでこのような音質しか出せないのであれば、明らかに選曲ミスだろう。ムストネンのピアノはなかなか美しい。
岩崎 洸, 岩崎 淑
第1楽章: 7'57"
第2楽章: 2'59"
第3楽章: 7'23"
第4楽章: 3'59" 
1970年の第4回チャイコーフスキイ国際コンクールの第3位入賞記念(第1位はゲリンガス)アルバム。演奏は、懐の深い大きな音楽が印象的。音色そのものはやや単調で色彩感にに欠けるが、適度な渋さをもって奏でられるゆったりとした歌にはそれを補う魅力がある。もう少し引き締まった覇気を前面に押し出して欲しい瞬間もあるが、絶妙の呼吸で一体感を醸し出すピアノの貢献もあり、優れた音楽に仕上がっている。
A. Janigro, E. Wollmann
時間不詳 
1959年にリリースされた古い録音で、演奏そのものもどこか古き佳き時代を感じさせるような、穏やかで郷愁に満ちたもの。ただしこれはこの作品とは異質なもので、曲を聴くという点では大いに不満が残る。もっとも、チェロ自体は技術的にも音楽的にも安定している。
M. Jerie, I. Klánsky
第1楽章: 8'05"
第2楽章: 3'03"
第3楽章: 7'21"
第4楽章: 4'10" 
安定はしているが、これといって聴かせるような特徴はほとんどない。地味な演奏。音量も恐らくあまりないのであろう、表現にスケール感が乏しい。
M. Jerie, I. Klánsky
第1楽章: 11'36"
第2楽章: 3'04"
第3楽章: 7'06"
第4楽章: 4'16" 
旧盤とほとんど印象が変らない。第1楽章提示部の繰り返しは行なわれているが、違いといえばそれくらい。これといった魅力に欠ける。
M. Khomitser, A. Chaikovsky
時間不詳 
技術的にも音楽的にも若干安定感に欠ける。残響の少ない録音が不利に働いているのかもしれない。とはいえ、ロシア臭の強い暖かく太さのある音楽は素敵。
R. Kirshbaum, P. Jablonski
第1楽章: 12'20"
第2楽章: 3'18"
第3楽章: 9'11"
第4楽章: 4'20" 
清潔な音程と節回し、そして柄の大きな歌心。実に素晴らしい演奏である。P. ヤブロンスキのピアノも素直な音楽を奏でていて、リズム感の良さ、音のきれいさ共に文句なし。あえて言うならば、この曲にしては少々派手なようにも感じられるが、聴き手の趣味の問題だろう。
E. Klein, C. Beldi
第1楽章: 11'23"
第2楽章: 3'00"
第3楽章: 8'04"
第4楽章: 4'08" 
悪くない。高音域の音程などにやや難はあるものの、地味ながらも渋味のある音色はなかなか。素直な歌心も好ましい。
A. Kniazev, M. Voskresensky
第1楽章: 13'22"
第2楽章: 3'09"
第3楽章: 10'04"
第4楽章: 4'03" 
男臭く、時に軋むチェロの音色が素敵。技術的には彼より巧い奏者は少なからずいるだろうが、この音の魅力はなかなかのもの。ヴォスクレセンスキイの重いピアノともども、手応えのあるロシアン・サウンドを堪能することができる。ゆったりとしたテンポが心地よく、伸びやかな抒情が素敵。偶数楽章ではさらなるキレが欲しい気もするが、これは好みの問題だろう。
G. Kvaran, J. Damgaard
Total Time: 19'05" 
清潔で爽やかな音楽の流れはなかなか素敵。透明な響きも立派なもの。ただ音量があまりなく、力強さに不足するのは残念。
F. Lodéon, D. Hovora
第1楽章: 11'07"
第2楽章: 2'58"
第3楽章: 7'07"
第4楽章: 3'50" 
若々しい力強さを持った爽やかな演奏。技術的には十分安定しているが、フレージングの息があまり長くなく、音楽の流れが不自然に感じられるのが惜しい。
Y. Ma, E. Ax
第1楽章: 13'30"
第2楽章: 3'15"
第3楽章: 10'56"
第4楽章: 4'22" 
技術的にはもちろん非の打ち所がない。だが、あまりに耽美的な演奏スタイルはこの曲と異質なもののように思われる。ショスタコーヴィチ独特の乾いた抒情が伝わってこない。若きマの魅力は存分に感じられるので、彼のファンには薦められるだろう。
M. Maisky, M. Argerich
第1楽章: 11'08"
第2楽章: 2'54"
第3楽章: 7'45"
第4楽章: 3'53" 
それぞれの個性の範疇で個々に音楽を繰り広げるだけの内容にがっかり。こういう方向性では、マイスキーの技術面での不足が露わになるだけの凡演に成り下がってしまうのも致し方のないところだろう。マイスキーは盛大な唸り声をあげているにも関わらず、マイスキーの鼻歌に気乗りのしないアルゲリッチが淡々とつけているようにしか聴こえない。
D. Markevitch, P. Zanlonghi
時間不詳 
技術的な不満は特にないものの、取り立てて印象に残るような演奏ではない。ゆったりとしたテンポ自体は悪くないが、音楽は弛緩している。
P. Marleyn, S. Morley
第1楽章: 11'50"
第2楽章: 3'22"
第3楽章: 7'51"
第4楽章: 3'48" 
標準的な演奏。やや甘ったるい歌に流れてしまう傾向もあるが、聴きやすく万人受けするタイプの演奏だろう。技術的にも特に大きな問題はない。
R. May, V. Burley
3'08" 
イギリスの若手演奏家に紹介する目的で撮影された(TV用か?)映像の音源。チェリストは当時21歳。特に光るものは感じられない上に、ハーモニクスのアルペジオもことごとくはずれている。
I. Monighetti, V. Lobanov
第1楽章: 11'40"
第2楽章: 3'30"
第3楽章: 7'40"
第4楽章: 4'10" 
あまりピンと来ない演奏。テンポもフレージングも適切だが、技術的にやや不安定なところがある。音もあまり美しくない。魅力は感じない。
T. Mørk, L. Vogt
第1楽章: 12'34"
第2楽章: 3'07"
第3楽章: 8'31"
第4楽章: 4'12" 
手堅く安定した、地味ながらも美しい演奏。豊かな低音を持ちながらもどこか爽やかな響きは、実に心地好い。特に抒情的な旋律の歌わせ方が素晴らしいが、ややそれに溺れてしまっているように感じられるのが惜しい。
A. Noras, T. Valsta
第1楽章: 8'46"
第2楽章: 3'02"
第3楽章: 8'07"
第4楽章: 3'40" 
いたずらに絶叫することのない、寡黙でありながら雄弁な、まさに男臭い名演。木の香りがする太く深い音色は絶品で、特に第3楽章の抒情は他の追随を許さない。ピアノはそれほど個性的ではないものの、安定したサポートぶりを聴かせている。ショスタコーヴィチ自身がノラスの演奏を聴き、感謝の手紙を送ったという逸話があるが、それも十分に頷ける。
L. Parnas, unknown pianist
第1楽章: 6'19"
第2楽章:  
第3楽章:  
第4楽章:   
第2回チャイコーフスキイ国際コンクールでのライヴ録音。第1楽章の途中までしか演奏されていない。粘着質の歌い回しは好みでないものの、当然ながら技術的な完成度は高い。ただ、やはりこの種の録音は鑑賞用というよりは、資料としての価値が上回る。
D. Pereira, L. Moore
第1楽章: 12'39"
第2楽章: 3'24"
第3楽章: 8'37"
第4楽章: 4'24" 
印象の薄い演奏。決して悪くはないのだが、平凡な感は否めない。
B. Pergamenshchikov, A. Ugorsky
第1楽章: 12'32"
第2楽章: 3'01"
第3楽章: 8'31"
第4楽章: 3'59" 
チェロ、ピアノ共にスケールの大きい表現意欲に満ちた、名演。技術的にも完璧と言ってよい出来で、安心して楽曲を味わうことができる。和声の微妙なうつろいが骨太の音色で美しく描き出されており、ともすればリズムと旋律の面白さばかりが強調される中で独特の魅力を持っている。
X. Phillips, H. Sermet
第1楽章: 9'50"
第2楽章: 3'13"
第3楽章: 7'09"
第4楽章: 3'43" 
達者な技術を駆使して、快速テンポで軽々とスマートにまとめた現代的演奏。颯爽とした格好良さがあり、硬質で澄んだ響きと相まって好む向きも多いだろう。個人的には、緩徐楽章により一層の思い入れが欲しいところだが。
G. Piatigorsky, V. Pavlovsky
第1楽章: 7'16"
第2楽章: 2'49"
第3楽章: 6'21"
第4楽章: 3'56" 
ヒストリカル録音ファンには堪らない音質だが、やや古めかしいポルタメントが不思議と懐かしい雰囲気を醸し出している。ただ、第2楽章のハーモニクスを変更していることと、第3楽章に不自然なカットがあることなど、この作品を味わうには問題が多い。甘い節回しなど、ピアティゴルスキイのファンならば十分に楽しめるのだろうが。
G. Piatigorsky, R. Stewart
第1楽章: 8'35"
第2楽章: 3'26"
第3楽章: 5'07"
第4楽章: 4'17" 
楽譜の変更やカットが多く、ショスタコーヴィチ・ファンには薦められない。ピアティゴルスキイの甘美な歌い回しはそれなりに楽しめる。
P. Prause, Y. Kasman
第1楽章: 12'43"
第2楽章: 3'36"
第3楽章: 8'11"
第4楽章: 3'56" 
堅実で滑らかな演奏技術はなかなかのものだが、軟派な歌い口が僕の好みではない。
C. Prieto, D. Stevenson
第1楽章: 8'07"
第2楽章: 3'14"
第3楽章: 7'20"
第4楽章: 4'07" 
何の感興も感じられない、典型的な“ただ弾いただけ”の演奏である。音も線が細く、何とも頼りない。
E. Rautio, R. Gothoni
第1楽章: 8'46"
第2楽章: 3'18"
第3楽章: 7'26"
第4楽章: 4'35" 
技術的にも音楽的にも無難ではあるが、物足りない。せめて、チェリストにもう一歩の押し出しの強さがあれば、少しは印象が変わったかもしれない。
T. Remenikova, A. Braginsky
第1楽章: 11'11"
第2楽章: 3'00"
第3楽章: 7'15"
第4楽章: 3'28" 
演奏自体はごく標準的なもの。解釈等に不満を覚えることはほとんどない。ただ、チェロ、ピアノ共に硬くがさついた音色で、あまり魅力が感じられない。
S. Robinson, J. Kalichstein
第1楽章: 13'11"
第2楽章: 3'05"
第3楽章: 9'03"
第4楽章: 4'12" 
技術も概ね安定しているし、曲に対して真摯な態度で演奏していることもよく分かる。しかし、何ともしっくりしない違和感が残る。相性が悪いというしかないのだろう。
T. Rosler, K. Würtz
第1楽章: 11'18"
第2楽章: 3'14"
第3楽章: 7'00"
第4楽章: 3'49" 
技術的な不満はなく、音色も悪くない。ただ、チェロもピアノも歌いまわしに不自然さがあり、あまり感心できない。
M. Rostropovich, D. Shostakovich
第1楽章: 10'54"
第2楽章: 3'09"
第3楽章: 8'01"
第4楽章: 3'29" 
確かに録音は良くないが、演奏自体は未だにこれを凌駕するものはない。特にテンポはこれ以外に考えられない。終楽章の引き締まった音楽は非常に魅力的だ。作曲家自身のピアノを含め、技術的に完璧な演奏はスコアのすみずみまで見事に光を当てている。絶妙なリズム感と音色の感覚が特に素晴らしい。
M. Rostropovich, B. Britten
第1楽章: 11'02"
第2楽章: 3'11"
第3楽章: 7'20"
第4楽章: 3'40" 
いつものロストロポーヴィチらしいスケールの大きな音楽であるが、彼のライヴ時特有の粗雑さが目立つ。気合いが入りすぎるのだろうが、さすがに好ましいとはいえないだろう。この演奏の聴きどころはブリテンのピアノ。奔放なチェロにぴったりとつけるだけではなく、作品のあらゆる側面を見事に音にしていく様はまさに圧巻。音も際立って美しく、またショスタコーヴィチ作品にふさわしい音色でもある。第3楽章の深さと美しさは筆舌に尽くし難い。録音はあまり良くないが、一聴の価値がある。
M. Rostropovich, A. Dedyukhin
Total Time: 24'35" 
デデューヒンとのコンビは、互いに信頼し合っていることがよくわかる安心感が漂う落ち着いたアンサンブルである。ロストロポーヴィチのライヴ特有の巨大な熱気で圧倒しつつも、決して荒っぽくなっていないところが素晴らしい。
H. Schiff, A. Bertoncelj
第1楽章: 8'21"
第2楽章: 3'03"
第3楽章: 8'16"
第4楽章: 3'36" 
若干線の細さを感じなくもないが、渋みのある落ち着いた音色と確実な音楽作りが光る、若々しい佳演。アンサンブルのまとまりも良く、作品の美しさを十分に味わうことができる。ただ、奇数楽章では音楽の踏み込みに甘さも感じられる(特にピアノ)。
M. Schucan, M. Rosenfeld
第1楽章: 8'15"
第2楽章: 3'23"
第3楽章: 7'24"
第4楽章: 4'16" 
しっとりと爽やかな歌が印象的。特に第1楽章や第3楽章の伸びやかな歌にはっとさせられる瞬間があるものの、全体的には技術上のアラが散見されるのが惜しい。
D. Shafran, D. Shostakovich
第1楽章: 12'26"
第2楽章: 3'28"
第3楽章: 8'58"
第4楽章: 4'06" 
ゆったりとしたテンポで、落ち着いた演奏。抒情的な側面がより前に押し出され、この曲のもつ伝統的な姿が強調される結果となっている。シャフランの個性的な音色には好みが分かれようが、ショスタコーヴィチのピアノは様々な表情を見せていて美しい。録音はややきつめだが、年代を考えるとそう悪くはない。
D. Shafran, L. Pecherskaya
第1楽章: 8'30"
第2楽章: 3'04"
第3楽章: 7'53"
第4楽章: 4'56"  
音楽の流れが非常に良い秀演である。淀みなく紡がれていく音と音との間に漂う、シャフラン独特の抒情的な雰囲気が素敵。シャフランの鼻の詰まったような音色も、不思議と嫌味に感じられない。
D. Shafran, A. Ginzburg
第1楽章: 8'55"
第2楽章: 2'59"
第3楽章: 8'01"
第4楽章: 4'11" 
抒情的な歌いまわしと独特の音色でシャフランの魅力が存分に発揮されている。技術的な面のみならず音楽的にも充実したアンサンブルで、説得力溢れる音楽が繰り広げられている。ただ、個人的にはあまり好みではない。
H. Shapiro, J. Zayde
第1楽章: 8'54"
第2楽章: 3'27"
第3楽章: 8'02"
第4楽章: 4'16" 
ゆったりと構えた伸びやかな歌心溢れる音楽が心地よい。技術的には特に優れているわけではないが、安心して聴くことができる。速い楽章の機知よりは緩徐楽章の深い抒情が印象に残る。
A. Skocic (Vc), 丹生谷佳惠 (Pf)
第1楽章: 11'25"
第2楽章: 3'29"
第3楽章: 8'18"
第4楽章: 4'17" 
左手の技術的な切れ味はあまりないながらも、端正に整った佇まいを終始崩すことなく、自然なイントネーションを通して自ずからロマンチックな香りが立ち上ってくる演奏は、作品の魅力の一端をさりげなく伝えてくれる。
R. Sommer, D. Adni
第1楽章: 8'54"
第2楽章: 3'24"
第3楽章: 8'14"
第4楽章: 4'43" 
冴えない演奏。節回しにセンスが感じられない上に、技術的にも傑出しているとは言い難い。
V. Spanoghe, A. de Groote
第1楽章: 12'06"
第2楽章: 3'25"
第3楽章: 7'26"
第4楽章: 4'06" 
妙なフレージング、貧弱な技術。わざわざ聴く価値はない。
T. Thedéen, R. Pöntinen
第1楽章: 12'34"
第2楽章: 3'08"
第3楽章: 8'30"
第4楽章: 3'54" 
若々しく流れるような表情を持っているが、その力感のわりに音楽の起伏が乏しい。チェロ。ピアノ共に達者なので聴き苦しい瞬間は全くないが、物足りなさが残るのは否めない。
R. Thomas, M. Lee
第1楽章: 12'59"
第2楽章: 2'44"
第3楽章: 9'05"
第4楽章: 3'58" 
技術的な問題はないが、単に音を並べた以上のものを何も感じさせない凡演。
Y. Turovsky, L. Edlina
第1楽章: 11'34"
第2楽章: 3'28"
第3楽章: 7'56"
第4楽章: 4'33" 
幅の広い抒情性はなかなかなのだが、時折驚くほどセンスの悪い解釈をしているのが残念。特に第4楽章は酷いと言ってよいだろう。全体的には雰囲気が良いだけに惜しい。
A. Valčić, D. Tikvica
時間不詳 
技術的には今一つ洗練されていないものの、現代音楽然とした構えた雰囲気はなく、ごく自然な感性で伸びやかに歌うような演奏が心地よいが、旋律をなぞっただけの平凡な音楽に留まっているのが惜しい。
J. Vogler, B. Canino
第1楽章: 11'55"
第2楽章: 3'25"
第3楽章: 7'24"
第4楽章: 4'23" 
安定した技巧、幅広い音色、そして若々しく爽やかな表情がなかなか魅力的。特に前半2つの楽章は立派な出来。ただ、後半であまりセンスを感じさせないイヤらしい表情付けが多くなるのが残念。
J. L. Webber, J. McCabe
第1楽章: 11'13"
第2楽章: 3'06"
第3楽章: 8'03"
第4楽章: 3'46" 
ややミーハーな感じは否めないものの、甘い抒情が魅力的な佳演。チェロ、ピアノ共に技術的にはごく平均的なもので音量もそれほどあるわけではないが、素直に伸びやかな歌を奏でているところに好感が持てる。奇数楽章がなかなか良い。
S. Wieder-Atherton, L. Cabasso
第1楽章: 11'28"
第2楽章: 3'03"
第3楽章: 7'55"
第4楽章: 3'39" 
素直で伸びやかな歌心が心地好い。自然体の演奏には好感がもてるのだが、ややこもり気味の音色をはじめとして今一つ垢抜けないのが惜しい。
L. Winland, J. Solyom
第1楽章: 11'25"
第2楽章: 3'15"
第3楽章: 7'30"
第4楽章: 4'35" 
地味ながらも安定した仕上がりで悪くない。端正な弾き方が作品の抒情性を格調高く表出している。終楽章などでは若干鈍さを感じなくもないが、解釈としては一貫しているので聴き手の好み次第で評価が多少分かれるかもしれない。
P. Wispelwey, D. Lazic
第1楽章: 11'13"
第2楽章: 3'01"
第3楽章: 8'20"
第4楽章: 4'04" 
技術的にも音楽的にも模範的な演奏。どことなくぎこちなさを感じる瞬間があるのは惜しいが、作品の美質を漏れなく伝えてくれる。
D. Yablonsky, E. Saranceva
第1楽章: 11'55"
第2楽章: 3'10"
第3楽章: 7'54"
第4楽章: 4'32" 
ゆったりと落ち着いた雰囲気の演奏。平明さよりは、どこか瞑想に耽っているかのような趣が強い。ただ、表現の振幅がそれほど大きくないので、退屈する瞬間があるのは惜しい。
A. Bartholdy, J. Drake
第1楽章: 12'02"
第2楽章: 3'09"
第3楽章: 9'01"
第4楽章: 4'24" 
技術的な不満は感じないが、音楽的な幅の広さに欠けるために聴いた後の満足感は乏しい。何より、音域の問題で編曲には、どうしても無理がある。
L. A. Tomter (Va), H. Gimse
第1楽章: 11'03"
第2楽章: 2'57"
第3楽章: 7'35"
第4楽章: 3'44" 
“西側初録音”との表記がなされているが、間違ってはいないものの、このご時勢に“西側”なんて区別に意味があるとはあまり思えない。深い音色は十分に魅力的だが、音域の制約による旋律線の変更などの違和感を払拭するほどの出来ではない。ピアノが控えめなのも物足りない。
Y. Yurov (Va), M. Muntyan
時間不詳 
珍しい、ヴィオラ編曲版の録音。ロシア流儀のヴィオラだけに、一瞬チェロかと思ってしまうような太く温かい音色はなかなか魅力的。高音域で音色が枯れてしまうのがやや惜しいが、独奏ヴィオラは堅実な技術と素直な音楽性が良い。淡々として味わい深いムンチャンのピアノはさすが。ただ、編曲の中で節の一部がオクターヴ上がったり下がったりする部分は、やはり違和感が強い。

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Last Modified 2017.01.26

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