現在私が所有している録音の一覧です。ステレオまたはディジタルのスタジオ録音のCDをデフォルトとして表記し、それ以外の物については“備考”欄に記します。指揮者の名前をクリックすると、その録音についてのコメントを見ることができます。なお、★印による評価は演奏と録音の両方を考慮しており、5点満点です。また、ディスク番号をクリックするとジャケット画像が別ウィンドウに表示されます。
指揮者 | 合唱 | オーケストラ | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
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ASHKENAZY, Vladimir | Bach Choir (Sir David Willcocks) | Royal Philharmonic Orchestra | 1992 | Decca | 436 760-2 | ||
BARSHAI, Rudolf | Rundfunkchor | WDR Sinfonieorchester | 1994 | Brilliant | 6324 | Brilliant-8128 | |
BLAZHKOV, Igor | Krupskaya Institute of Culture (Chorusmaster: Ivan Poltavtsev) | Leningrad Philharmonic Symphony Orchestra | 1964 | Eurodisc | 85 314 MK | LP, Live(12 May). | |
CAETANI, Oleg | Coro Sinfonico di Milano Giuseppe Verdi(Romano Gandolfi) | Orchestra Sinfonica di Milano Giuseppe Verdi | 2006 | Arts | 47723-8 | SACD, Live(Apr.) | |
FEDOSEEV, Vladimir | Moscow State Academic Chamber Chorus (Chorusmaster: Vladimir Minin) | Tchaikovsky Symphony Orchestra of Moscow Radio | 2003 | Relief | CR991077 | Live(5 May) | |
GERGIEV, Valery | Mariinsky Chorus (Chorusmaster: Andrei Petrenko) | Mariinsky Orchestra | 2009 | Mariinsky | MAR0511 | SACD | |
GOULD, Morton | Royal Philharmonic Chorus (Chorusmaster: John McCarthy, Chorusdirector: Igor Buketoff) | Royal Philharmonic Orchestra | 1968 | RCA | RB 6755 | LP, RCA-SB 6755(LP) | |
HAITINK, Bernard | London Philharmonic Chorus (Chorusmaster: John Alldis) | London Philharmonic Orchestra | 1982 | London | POCL-9255/66 | ||
INBAL, Eliahu | Wiener Jeunesse-Chor (Chorusmaster: Günther Theuring) & Schola Cantorum | Wiener Symphoniker | 1992 | Denon | COCO-75444 | ||
INOUE, Michiyoshi | Ritsuyu-Kai Choir | St. Petersburg Symphony Orchestra | 2007 | Octavia Records | OVCL00777 | Live(3 Nov.) | |
JANSONS, Mariss | Chor des Bayerischen Rundfunks (Michael Gläser) | Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks | 2005 | EMI | 0946 3 56830 2 8 | ||
JÄRVI, Neeme | Gothenburg Symphony Chorus (Mats Nilsson) | Gothenburg Symphony Orchestra | 1996 | DG | 469 525-2 | ||
KITAENKO, Dmitri | Prague Philharmonic Chorus | Gürzenich-Orchester Köln | 2004 | Capriccio | 71 029 | SACD | |
KOFMAN, Roman | Czech Philharmonic Choir Brno (Petr Fiala) | Beethoven Orchestra Bonn | 2005 | MDG | 937 1210-6 | SACD | |
KONDRASHIN, Kiril | RSFSR Russian Chorus (Alexander Yurlov) | Moscow Philharmonic Symphony Orchestra | 1972 | Victor | VICC-40094/103 | Melodiya-MEL CD 10 01065 | |
PETRENKO, Vasily | Royal Liverpool Philharmonic Choir | Royal Liverpool Philharmonic Orchestra | 2010 | Naxos | 8.572396 | ||
ROSTROPOVICH, Mstislav | London Voices (Terry Edwards) | London Symphony Orchestra | 1993 | Teldec | 4509-90853-2 | ||
ROZHDESTVENSKY, Gennady | RSFSR Russian Chorus | USSR Ministry of Culture State Symphony Orchestra | 1984 | Victor | VICC-40001/11 | ||
SHOSTAKOVICH, Maxim | Prague Philharmonic Chorus (Jan Rozehnal) | Prague Symphony Orchestra | 2006 | Supraphon | SU 3890-2 | Live(28 Feb. and 1 Mar.) | |
SLOVÁK, Ladislav | Slovak Philharmonic Chorus | Czecho-Slovak Radio Symphony Orchestra | 1990 | Naxos | 8.550623 | ||
SMETÁČEK, Václav | Prague Radio Symphony Chorus | Prague Radio Symphony Orchestra | 1974 | Praga | PR 254 055 | Sung in Czech. Praga-PRD 250 356, Altus-ALT490 | |
TABAKOV, Emil | Bulgarian National Radio Mixed Choir (Chorusmaster: Dragomir Yossifov) | Bulgarian National Radio Symphony Orchestra | 2013 | Gega New | GD 387 | ||
VÄNSKÄ, Osmo | London Symphony Chorus | BBC Scottish Symphony Orchestra | 1998 | BBC | BBCP 1005-2 | Live(19 Aug.) | |
WIGGLESWORTH, Mark | Netherlands Radio Choir (Celso Antunes) | Netherlands Radio Philharmonic Orchestra | 2010 | BIS | BIS-SACD-1603 | SACD |
V. Ashkenazy/Royal Philharmonic Orchestra | |
28'30" | |
ショスタコーヴィチの交響曲の中では特に注目すべき点もなく、演奏頻度も低いこの曲を、丁寧な演奏で綺麗に再現したという価値はあるだろう。しかし、演奏の内容は極めて空虚なもので、ひたすらに曲の内容のなさを暴き出そうとしているかのようだ。こういう演奏に、僕は好感を持たない。 | |
R. Barshai/WDR Sinfonieorchester | |
26'43" | |
衒いのない誠実な演奏なのだが、それ故に作品の不出来な部分、つまらない部分が露呈してしまっている。これをどう評価するかは人によって分かれるだろうが、この曲についてはもう少し演出のおもしろさみたいなものが必要ではないだろうか。 | |
I. Blazhkov/Leningrad Philharmonic Symphony Orchestra | |
時間不詳 | |
全曲を貫く緊張感が傑出している。構成が散漫なこの作品を、驚く程の統一感をもって聴かせる秀演。ロシア的な粗野さも十分に活きていて、この類いの響きと音楽が好きな向きにはたまらない演奏だろう。惜しむらくは、技術面での荒っぽさが目立つこと。ライヴ録音とはいえオーケストラには耳障りな音が頻発するし、合唱に至ってはせめてもう少し音程くらいは揃えて欲しいといった次元。 | |
O. Caetani/Orchestra Sinfonica di Milano Giuseppe Verdi | |
27'24" | |
このコンビらしい、明晰で流れの良い演奏である。特筆すべき特徴はないが、手堅く仕上げられている。ただ、全体に騒がしさが耳につく。 | |
V. Fedoseev/Tchaikovsky Symphony Orchestra of Moscow Radio | |
31'03" | |
近年のフェドセーエフらしさが存分に発揮された名演。オーケストラの高い技量に支えられた、隅々まで磨きぬかれた響きの美しさは、この演奏の最大の魅力だろう。流麗な音楽の中から、今まで気づかなかった美しい響きが随所に浮かび上がってくる。この作品をこれほど楽しんで聴いたのは初めて。きびきびとした合唱も素晴らしい。 | |
V. Gergiev/Mariinsky Orchestra | |
28'36" | |
軽く流しただけの演奏で期待外れ。取り留めなく繰り出される旋律の移ろいを、もう少しだけでも演奏者自身が楽しむことができていたなら、印象も異なるのだろうが。 | |
M. Gould/Royal Philharmonic Orchestra | |
時間不詳 | |
第2番と同様な仕上げだが、グールドの演奏スタイルは、むしろこの曲の方に合っているように思われる。きびきびとした模範的なテンポが好ましいが、合唱に力がないために最後は盛り上がらない。前半部分を聴くべき演奏といえよう。 | |
B. Haitink/London Philharmonic Orchestra | |
32'32" | |
実に丁寧で壮大な仕上げ。この曲を最も交響曲らしく仕上げた演奏と言えるだろう。安心して聴けるという意味では抜群の演奏だが、少々退屈であることは否めない。 | |
E. Inbal/Wiener Symphoniker | |
32'02" | |
格調高い名演。この曲でこういう仕上げができるとは思わなかった。過度に分析的でもなければ、過度に情熱的でもない。金管楽器や打楽器の大音響でごまかすこともなく、ごくオーソドックスにスコアを再現しているだけなのだが、実にスケールの大きい立派な演奏となっている。合唱も立派すぎる位だが、曲全体の中でよくバランスがとれている。 | |
井上道義/St. Petersburg Symphony Orchestra | |
30'09" | |
音楽のピークがどこにあるのかよく分からない、この作品の弱さが出てしまった演奏。後半の合唱は感動的だが、オーケストラには集中力があまり感じられない。 | |
M. Jansons/Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks | |
31'14" | |
整然とまとめられた模範的な演奏。ではあるが、後半の合唱が壮麗で立派なものの、前半部がいかにも表面的で退屈する。不出来な部類に入る作品とはいえ、もう少し魅力的な箇所があってもよいはずだ。 | |
N. Järvi/Gothenburg Symphony Orchestra | |
27'31" | |
かなり速めのテンポでぐいぐいと進む、いかにもヤルヴィらしい演奏。非力なオーケストラから十分に効果的な表情を引き出しているところに、ヤルヴィの手腕が窺える。ただ、この作品の新たな魅力を見出すような部分は皆無で、どうしてもオーケストラの技術的な欠陥が目立ってしまうのはやむを得ないだろう。後半の合唱は何とも素人くさくて耐えられない。 | |
D. Kitaenko/Gürzenich-Orchester Köln | |
34'39" | |
合唱が入るまでの部分に関しては非の打ち所がない名演。明るめの音色できびきびと進められる演奏は、この作品を本来の内容以上に魅力的なものとして聴かせてくれる。キタエンコ独特の粘っこさは、たとえば合唱が入る前のグリッサンドが続く部分などで効果的に作用していて、楽曲との相性の良さを感じさせる。合唱も決して悪くはないのだが、個人的にはもう少し荒っぽい方が好き。整然とした歌は、楽曲の陳腐さをあからさまにしてしまう。 | |
R. Kofman/Beethoven Orchestra Bonn | |
29'13" | |
スコアに真正面から取り組む、いわば誠実な演奏姿勢なだけに、作品の良し悪しも演奏の成否に反映するのだろう。退屈な演奏である。合唱も凡庸。 | |
K. Kondrashin/Moscow Philharmonic Symphony Orchestra | |
26'17" | |
速めの引き締まったテンポ、アクの強い管楽器の響き、このコンビならではの魅力に満ちた演奏。強烈な推進力に圧倒されるものの、この作品を聴かせるにはあまりにも小細工がなさすぎるようにも感じられる。特に金管楽器には荒さが目立ち、聴き手の趣味によって好き嫌いは大きく分かれるだろう。後半の合唱に関しては非の打ち所がない。こうでなくっちゃ。 | |
V. Petrenko/Royal Liverpool Philharmonic Orchestra | |
31'10" | |
ゆったりとしたテンポで多数の旋律群を抒情的に歌っているのだが、少し遅過ぎるようにも感じられ、楽曲の冗長さが目立ってしまうのが惜しい。合唱がすっきりし過ぎていて物足りないのだが、それは、私の耳が作曲家と同時代のローカル色の強いロシアの合唱にまだ囚われているということなのかもしれない。 | |
M. Rostropovich/London Symphony Orchestra | |
28'54" | |
強烈な表現意欲と、引き締まった音楽の流れが大変素晴らしい。技術的にも不満は全くなく、この作品が持つ平明な楽想を素直に表出している。後半の合唱も立派な出来で、この作品に不釣り合いな程格調高い響きが全曲の締めくくりにふさわしい。 | |
G. Rozhdestvensky/USSR Ministry of Culture State Symphony Orchestra | |
33'19" | |
アクの強い音色と、凶暴なまでにオーケストラを煽り立てるようなロジデーストヴェンスキイの棒を堪能できる名演。あまり出来の良くないこの曲に対してこれほどまでに本気で臨んでいることも異常だが、これほどまでに内容や魅力を引き出しているのもまた凄い。冗長な曲にも関わらず、最初から最後まで間然とすることなく聴き通してしまう。 | |
M. Shostakovich/Prague Symphony Orchestra | |
29'21" | |
感覚的な格好良さに満ちた秀演。猛烈なテンションの高さで、作品の冗長さを感じさせずに一気に聴かせる。合唱が入る後半は、映画音楽のような壮麗さすら感じさせる。 | |
L. Slovák/Czecho-Slovak Radio Symphony Orchestra | |
31'25" | |
技術的には難もあるが、気にせずに聴くことはできる。ただ、積極的に評価したくなるようなポイントは特にない。 | |
V. Smetáček/Prague Radio Symphony Orchestra | |
28'35" | |
幾分暴力的なまでの力強さに満ちた演奏。粗っぽくなる部分も多いが、この曲を面白く聴かせるためにはこれ位で丁度良いのかもしれない。全体の勢いは合唱が入る後半でも変わらず、合唱のやや鋭めの響き(やや男声が弱いが)と相まって、演奏に独特の統一感がもたらされている。 | |
E. Tabakov/Bulgarian National Radio Symphony Orchestra | |
27'03" | |
怒れる労働者達の原初的なエネルギーを思わせる、粗暴さすら感じさせる勢いが素晴らしい。合唱前の接続部も緊張感が途切れず、歌劇『鼻』の音楽世界を彷彿とさせる。 | |
O. Vänskä/BBC Scottish Symphony Orchestra | |
26'56" | |
引き締まったテンポと爽やかな響きが、平明だが退屈なこの曲を魅力あるものに仕上げている。合唱も含めてロシア風の響きには乏しいが、むしろその透明感が良い方向に作用している。散漫な構成にもかかわらず手堅くまとめあげたヴァンスカの力量に感服する。ショスタコーヴィチの交響曲全てにこういうアプローチが通用するわけではないが、この曲に関しては文句なしにベストと言えよう。地味だが充実感のある名演。 | |
M. Wigglesworth/Netherlands Radio Philharmonic Orchestra | |
27'51" | |
冷静に紡がれる端正な音楽は、ウィグルスワースの特徴。この作品では、それが退屈さに繋がってしまうのが残念。整然とした合唱を聴いていると、作品の弱い部分ばかりが強調されているようにすら聴こえてしまう。なお、ダイナミックレンジが広すぎる録音は、むしろ鑑賞の妨げである。 |
Last Modified 2022.12.14