現在私が所有している録音の一覧です。ステレオまたはディジタルのスタジオ録音のCDをデフォルトとして表記し、それ以外の物については“備考”欄に記します。独奏者の名前をクリックすると、その録音についてのコメントを見ることができます。なお、★印による評価は演奏と録音の両方を考慮しており、5点満点です。また、ディスク番号をクリックするとジャケット画像が別ウィンドウに表示されます。
独奏者 | 指揮者 | オーケストラ | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
DROBINSKY, Mark | LISS, Dimitri | Ekaterinburg Orchestra | 1998 | GALLO | CD-994 | ||
IVASHKIN, Alexander | POLYANSKY, Valeri | Russian State Symphony Orchestra | 1998 | Chandos | CHAN 9792 | ||
LUSANOV, Fyodor | ROZHDESTVENSKY, Gennadi | USSR Ministry of Culture Symphony Orchestra | 1983 | Melodiya | MCD 102 | Melodiya-SM-1607(MT) | |
ROSTROPOVICH, Mstislav | OISTRAKH, David | USSR State Symphony Orchestra | 1969 | Russian Disc | RD CD 11 106 | Live(10 Oct.) | |
KREMER, Gidon | OZAWA, Seiji | Boston Symphony Orchestra | 1992 | DG | 439 890-2 | Live(Apr.), Violin Part Arr. by R. Schumann. |
M. Drobinsky, D. Liss/Ekaterinburg Orchestra | ||||||||
第1楽章: | 11'19" | 第2楽章: | 4'20" | 第3楽章: | 9'20" | |||
編曲の面白さをしっかりと聴かせてくれる、なかなかの佳演。ただ、オーケストラに今一歩技術的な切れが欲しい部分も散見されるのは惜しい。ソロは、ロシア流儀の太く豊かな音色が素敵。ただ、表現には一層の深さも求めたいところ。シューマンの味わいが十全に表出されているとまでは言いきれない。 | ||||||||
A. Ivashkin, V. Polyansky/Russian State Symphony Orchestra | ||||||||
第1楽章: | 12'28" | 第2楽章: | 3'42" | 第3楽章: | 7'40" | |||
ショスタコーヴィチの編曲を意識させるような演奏ではない。穏やかな表情を持ったソロ共々、シューマンの音楽が前面に押し出された演奏である。技術的にはしっかりと整えられており、安心して聴き通すことができる。 | ||||||||
F. Lusanov, G. Rozhdestvensky/USSR Ministry of Culture Symphony Orchestra | ||||||||
第1楽章: | 13'10" | 第2楽章: | 4'38" | 第3楽章: | 8'06" | |||
ゆったりとしたテンポで、落ち着いた雰囲気を持った演奏。ソロは非常に達者だが、有無をいわさずに聴かせてしまうような力には欠ける。僕は若干物足りなさを感じるが、この辺りは好き嫌いが分かれるところだろう。ロジデーストヴェンスキイの伴奏は、ショスタコーヴィチの手が入った部分をはっきりと描き出していて、なかなか効果的。 | ||||||||
M. Rostropovich, D. Oistrakh/USSR State Symphony Orchestra | ||||||||
Total Time: | 24'13" | |||||||
ロストロポーヴィチのスケール大きなソロに圧倒される。この晦渋な曲から何と多彩な表情を導き出していることか。オーイストラフの伴奏には不安な箇所も散見されるものの、ロシアのアクの強い音色を十分に引き出しており、ショスタコーヴィチのオーケストレイションの意図をしっかりと聴かせてくれる。 | ||||||||
G. Kremer(vn), 小澤征爾/Boston Symphony Orchestra | ||||||||
第1楽章: | 10'44" | 第2楽章: | 4'20" | 第3楽章: | 7'26" | |||
クレーメルの独奏はシューマンの曲と思って聴くとエキセントリックだが、それなりに面白い。小澤の指揮は、ショスタコーヴィチのオーケストレイションの特徴を鮮やかに表出しており、まるでスコアを見ているかのような分かりやすさを持っている。ソロをヴァイオリンで演奏する事への是非はともかく(ちなみに、この編曲はシューマン自身によるものである)、“ショスタコーヴィチの作品125”を聴くという点においては十分優秀な演奏である。 |
Last Modified 2020.12.23/P>