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独唱者 | 合唱 | 指揮者 | オーケストラ | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
Mikhail Kotliarov (T), Nikita Storojev (B) | Brighton Festival Chorus (Laszio Heltay), New London Children's Choir (Ronald Corp) | ASHKENAZY, Vladimir | Royal Philharmonic Orchestra | 1991 | Decca | 436 762-2 | Decca-UCCD-3597(7th mov. only.) | |
Alexei Martynov (T), Alexander Vedernikov (B) | Russian Republican Choir Named after Yurlov, Children's Choir “Spring” | FEDOSEEV, Vladimir | Moscow Radio Symphony Orchestra | 1991 | Victor | VICC-83 |
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Konstantin Andreyev (T), Alexei Tanovitski (B) | Estonian Concert Choir, Narva Boys Choir | JÄRVI, Paavo | Estonian National Symphony Orchestra | 2012 | Erato | 0825646166664 | Live(18-20 Apr.) | |
Wladimir Kasatschuk (T), Stanislaw Sulejmanow (Br) | Kölner Rundfunkchor | JUROWSKI, Michail | Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester | 1996 | Capriccio | 10 779 |
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Vitali Kilichevsky (T), Ivan Petrov (B) | Boy's Chorus of State Choral School, USSR Academic Russian Chorus | MRAVINSKY, Evgeny | USSR State Symphony Orchestra | 1949 | Victor | VDC-25005 | SKV-1102(LP) | |
Alexei Maslennikov (T), Alexander Vedernikov (B) | Boys Chorus of Moscow State Chorus School, Moscow Radio Chorus | SVETLANOV, Evgeni | USSR State Symphony Orchestra | 1978 | Victor | VICC-2115 | Live, Melodiya-C10-12415-16(LP) | |
Sergei Kisseliev (T), Gennadi Bezzubenko (Br) | Boy's Chorus of Glinka College, St. Petersburg Chorus | TEMIRKANOV, Yuri | St. Petersburg Philharmonic Orchestra | 1997 | RCA | 09026 68877 2 |
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森紀伽 (T), 岸本力 (B) | 大阪労音フロイデ合唱団 (櫻井武雄), 関西合唱団 (守屋博之), 大阪少年少女合唱団, 尼崎少年少女合唱団, 守口市少年少女合唱団 | 外山雄三 | 大阪フィルハーモニー交響楽団 | 1973 | Toshiba | TA-9327 | Live(2 & 3 July), LP. Sung in Japanese. | |
Vladimir Ivanovsky (T), Ivan Petrov (B) | Boy's Chorus of Moscow State Chorus School, USSR Academic Russian Chorus | ULANOV, Yuri | Moscow Philharmonic Symphony Orchestra | 1970 | Victor | VICC-2038 | Russian Disc-RD CD 11 048, Victor SMK-7555(LP) | |
Emil Gherman (T), Lieuwe Visser (B) | Almelo's Christelijk Mannenkoor, Almelo's Christelijk Jeugdkoor “Con Moto", Christelijke Oratoriumvereniging Scheveningen, Groot Mannenkoor Zwolle, and Zangkoren “Deo Sacrum", Poeldijk | VRANKEN, Jos | Residentie Orkest | 1983 | Mirasound Musica | MS 20.7050 | LP, Live(30 Apr.) | |
饗場知昭 (T), 高橋啓三 (B) | 東京放送合唱団, 日演協二期会合唱団支部, 日本フィルハーモニー協会合唱団 (郡司博), 川崎少年少女合唱団 (土岐信吉), 森の歌合唱団 | 渡辺暁雄 | 日本フィルハーモニー交響楽団 | 1977 | Toshiba | JPS-10 | Live(6 July), LP. Sung in Japanese. | |
【編曲】 |
独奏者 | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
MAKAROVA, Maria (Org) |
1996 | Olympia | OCD 585 | Arr. for Org. by Issay Braudo, Titled ‘The Future Promenade’ | |
V. Ashkenazy/Royal Philharmonic Orchestra etc. |
第1楽章: |
5'24" |
| 第2楽章: |
2'39" |
| 第3楽章: |
5'40" |
| 第4楽章: |
1'41" |
| 第5楽章: |
3'22" |
| 第6楽章: |
6'07" |
| 第7楽章: |
11'22" |
1962年改定版の歌詞による演奏。最初の入り方が実に力の抜けた感じで、一瞬「新しいタイプの演奏か」と期待させられるが、何のことはない。極めて適当な演奏。アシケナージはこの曲に対して悪意を持っているとしか思えない。第3楽章の異様にセカセカとしたテンポ、第4楽章の全く歌えない早いテンポ、第7楽章の間延びした遅いテンポ、これだけでも曲を全く理解していないか、さもなくば意識的に曲を冒涜していることが明らかである。気の入らないソリストも酷いし、力感のない合唱にも閉口させられる。加えて、アシケナージのバトン・テクニックに起因するのだろうが、リズムが整えられずにアンサンブルが随所で乱れている。こんな演奏を世に出すのは、あらゆる面で悪影響しか及ぼさない。録音は優れているが、中身がこんなものでは全く意味がない。 |
V. Fedoseev/Moscow Radio Symphony Orchestra etc. |
第1楽章: |
5'27" |
| 第2楽章: |
2'54" |
| 第3楽章: |
7'03" |
| 第4楽章: |
2'16" |
| 第5楽章: |
3'29" |
| 第6楽章: |
7'01" |
| 第7楽章: |
9'40" |
1962年に改訂された歌詞による演奏。ただし、冒頭のフレーズだけはオリジナルの歌詞を用いている。これは、原詩では最初の一単語を入れ替えるだけの変更で、我々日本人が普通に聴いている分には全くといってよいほど分からない。この曲の演奏には否応なく思想的な問題が絡んできてしまうが、1991年のクーデター3日前という微妙な時期の録音だけに、演奏者達の思惑もさまざまであっただろうことが想像される。しかし、そこはプロフェッショナル。実に素晴らしいまとまりを呈している。いたずらに絶叫するタイプの演奏ではないが、極めて機能的な美しさを発揮しているオーケストラにのって、ロシア情緒あふれる合唱(ややバスが弱いが)、貫禄に満ちたヴェデールニコフのソロが非常に美しく流れている。全ての声部のバランスが周到に整えられていることで、この曲がいかに巧みに作られているかがよく分かる。加えて、個々の楽器の織りなす綾が鮮明に描き出されていることも特筆すべき事だろう。このような解釈はムラヴィーンスキイの演奏にも見られたが、これは録音があまりに悪いためによく分からないのに対し、フェドセーエフ盤の録音は優秀なのが嬉しい。響きの美しさにこだわるフェドセーエフは第4曲を少女のみで歌わせたが、これはそれほど効果的とも思えない。しかし、第5曲への繋ぎの部分がこれほどまでに美しい演奏は他にないだろう。極めて純音楽的に楽しめる録音ではないだろうか。 |
P. Järvi/Estonian National Symphony Orchestra etc. |
第1楽章: |
5'00" |
| 第2楽章: |
2'53" |
| 第3楽章: |
7'00" |
| 第4楽章: |
2'01" |
| 第5楽章: |
3'24" |
| 第6楽章: |
6'32" |
| 第7楽章: |
9'19" |
体制翼賛的なこけおどしの絶叫などなくても、十二分に満ち足りた高揚感のある音楽が成立し得ることを示した秀演。どちらかと言えば一気呵成の盛り上がりよりも、たとえば第6楽章の合唱などの静謐な美しさの方が印象に残る。 |
M. Jurowski/Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester etc. |
第1楽章: |
4'54" |
| 第2楽章: |
2'57" |
| 第3楽章: |
6'27" |
| 第4楽章: |
1'56" |
| 第5楽章: |
3'38" |
| 第6楽章: |
6'20" |
| 第7楽章: |
9'47" |
いわゆる“純音楽的”なアプローチでかなり成功している演奏。過剰に激することもない代わりに、曲に対する自然な共感を失っていることもない。ロシア風の強烈な響きがオーケストラ・合唱共に感じられないため、歌詞の内容以前にこの曲の持つ色彩に馴染めない聴き手にとっては最も薦められる演奏といえるかもしれない。大げさな身振りがないために、ショスタコーヴィチの作曲手腕を素直に堪能することもできる。ソ連という国が亡くなった今、この曲を演奏するにはこういう方向しかないという説得力に満ちている。が、しかし、終楽章に物足りなさが残るのも否めない。 |
E. Mravinsky/USSR State Symphony Orchestra etc. |
Total Time: |
33'39" |
初演の約一ヶ月後のスタジオ録音。録音状態はかなり悪い。オーケストラがソヴィエト国立交響楽団ということで、いつもと違うモスクワ流派の野太く泥臭い響きがするのが特徴的。この曲の場合、それがすべてプラスの方向に出ている。とにかくソリスト、合唱団を含めて全部の音色が理想的。当時のソ連音楽界が持っていた底力を痛感させられる。ペトローフはやや気ままに歌う傾向があるが、ムラヴィーンスキイがしっかりと手綱を握っているのがよく分かる。1曲目ではムラヴィーンスキイのテンポ変化にオーケストラがついていけない瞬間も感じられるが、2曲目からは完全にムラヴィーンスキイの音楽になっている。3曲目の出だしなどは交響曲第5番や第8番の世界。これでタイトルが「過去の思い出」ということになると、何となく裏の意味を探りたくなるというものだ。そしてムラヴィーンスキイの凄さが全開になるのは5曲目。「スターリングラード市民は行進する」というタイトルから色々と詮索する向きもあるだろうが、とにかくここではショスタコーヴィチの音楽とムラヴィーンスキイの解釈とが完璧に一致し、とてつもない音楽が繰り広げられている。そして、7曲目のフーガの扱いなどは、やはり並みの指揮者ではできない巧みなものである。1、6曲目での合唱の美しさも特筆すべきものであろう(やや女声がきついが)。全体を通して、ムラヴィーンスキイのきびきびとした音楽の運びと、徹底的にスコアを読みこんだ上での曖昧さのない解釈が光る名盤。 |
E. Svetlanov/USSR State Symphony Orchestra etc. |
第1楽章: |
5'08" |
| 第2楽章: |
2'44" |
| 第3楽章: |
7'55" |
| 第4楽章: |
2'04" |
| 第5楽章: |
3'00" |
| 第6楽章: |
7'06" |
| 第7楽章: |
9'39" |
1962年改定版の歌詞による演奏。第2楽章でソプラノが入り損なうという大きなミスを犯しているが、それ以外はやや荒っぽい演奏ではあるけれども不満はない。むしろ、全体を覆う異様なまでの昂奮に心奪われる。ソリストのマースレンニコフとヴェデールニコフの気持ちよさそうな歌唱は、まさにロシアの自然を描き出しているかのよう(やや気ままに過ぎるが)。合唱はしっかりとしたバスに乗った、典型的なロシアン・ヴォイスで心地好いことこの上ない。そしてスヴェトラーノフ率いるソヴィエト国立響の凄絶な音響は、この曲のあるべき姿を示しているとすらいえるだろう。ロシア語がネイティヴと同等によく分かる場合には聴くに耐えない演奏なのかもしれないが、対訳を見ないと内容が分からない普通の日本人にとって、先入観なしにこの演奏を聴いて政治的な嫌悪感を感じる人は皆無だろう。ただし、ロシア的な嫌味はてんこ盛り。しかし、このこってりとした重厚さこそ、この曲に対してショスタコーヴィチ本人が望んだものではないだろうか。作曲当時のショスタコーヴィチの状況は悲劇的だったかもしれないが、そのこととこの曲をことさらに悲劇的に演奏することとは話が違う。最終和音の、肺から血を吹き出さんばかりの、想像を絶するフェルマータ&クレッシェンドこそ、この演奏の特質を端的に示している。ここまでやって聴衆を有無を言わさぬ昂奮のるつぼに落し入れて初めて、「この曲は一体何なのだ」と考えることができるのだ。音楽を聴く前に考え過ぎることは、「森の歌」に限らず、聴き手にとって有害である。 |
Y. Temirkanov/St. Petersburg Philharmonic Orchestra etc. |
第1楽章: |
5'49" |
| 第2楽章: |
2'37" |
| 第3楽章: |
7'15" |
| 第4楽章: |
2'02" |
| 第5楽章: |
3'01" |
| 第6楽章: |
7'04" |
| 第7楽章: |
9'18" |
“ロシアではもう録音されることがないだろう”と言われていたこの曲の、純ロシア人演奏家達による新録音。録音状態が素晴らしいことの他に、オリジナルの歌詞であることもセールス・ポイントとして挙げられる。しかし、この全く空々しい響きは一体何なのだろうか?テノールの品のない声質、少年合唱の技術の低さなど問題点もあるが、全体的には非常に洗練されたアンサンブルが繰り広げられている。本来ならばいわるゆ“体制色”を排除した格調高い名演になってもおかしくないのだが、テンポ設計の稚拙さと弱音部の緊張感のなさが、この演奏を単なる企画物の駄演におとしめてしまった。旧レニングラード・フィルは、いつからこんなに根性のない音を出すようになってしまったのだろう? |
外山雄三/大阪フィルハーモニー交響楽団 etc. |
Total Time: |
39'47" |
日本語の訳詞による歌唱。大フィルらしい、朝比奈イズム全開の剛毅な演奏。冒頭のホルンの低音に不安を覚えてしまう辺りも大フィルらしいが、終曲のバンダが参加して以降は独壇場である。合唱のみならず独唱もやや不安定さが否めないものの、演奏前後の拍手も含めて「うたごえ運動」の時代の熱気がむせ返るほど伝わってくる、歴史的な記録である。
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Y. Ulanov/Moscow Philharmonic Symphony Orchestra etc. |
第1楽章: |
6'05" |
| 第2楽章: |
3'00" |
| 第3楽章: |
5'54" |
| 第4楽章: |
2'14" |
| 第5楽章: |
3'39" |
| 第6楽章: |
6'52" |
| 第7楽章: |
8'43" |
1962年改定版の歌詞による演奏。あらゆる点において、標準的な録音といえるだろう。安定した技術をもった演奏には安心して身を任せることができるし、模範的な解釈はスコアを適切に音化しているといえる。ただ、それ以上惹きつけられるものは特にないのが難点か。 |
J. Vranken/Residentie Orkest etc. |
Total Time: |
39'27" |
大編成ならではの壮麗な響きはするものの、オーケストラ、合唱共に力不足なのが明らか。第2楽章や第5楽章などでは鈍さが目立って楽しめないし、緩徐楽章では雰囲気のない単調な響きに退屈する。唯一終楽章は高揚感に満ちているが、少なくとも録音で聴き手を圧倒するには至らない。当時、長い低迷期にあったハーグ・レジデンティOの状態を窺い知ることができる。 |
渡辺暁雄/日本フィルハーモニー交響楽団 etc. |
第1楽章: |
5'24" |
| 第2楽章: |
2'52" |
| 第3〜5楽章: |
12'34" |
| 第6楽章: |
5'59" |
| 第7楽章: |
8'57" |
日本語の訳詞による歌唱。随分と常識的で紳士的な演奏である。特に弦楽器の水準は当時としてはなかなかのもの。しかしながら、原初的な昂奮という点で物足りなさが残る。それでもなお、ショスタコーヴィチが書いた絶頂へと向かう歩みに抗うことはできないのか、最後の盛り上りは会場の熱狂を誘うに十分なけばけばしさ。 |
M. Makarova(org.) |
第1楽章: |
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| 第2楽章: |
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| 第3楽章: |
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| 第4楽章: |
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| 第5楽章: |
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| 第6楽章: |
6'42" |
| 第7楽章: |
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第6楽章をオルガン用に編曲したもの。もともと合唱主体の曲だけにオルガンで演奏されることに違和感はない。 |
指揮者 | 合唱 | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
ERICSON, Eric | Eric Ericson Chamber Choir | 2005 | Caprice | CAP 21773 |
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GARSHTYA, Veronica | Doina Academic Choral Kapella | 1985 | Melodiya | C10 26309 009 | LP, No. 7 only. | |
ILJIN, Valentin | Slovenský filharmonický zbor | 1979 | Opus | 9112 0787 | LP | |
KLIMO, Stefan | Lúcnica Choir | 1972 | Opus | 9112 0215 | LP, Nos. 5 & 1. Sung in Czech. | |
MININ, Vladimir | Moscow Chamber Choir(Chorusmaster: Vladimir Minin), Novosibirsk Chamber Choir(Chorusmaster: B. Pevzner), and “Vesna” Children's Choral School(Chorusmaster: A. Ponomarev) | 1981 | Melodiya | C10 20301 003 | LP, Live(29 Sept.). | |
MOROZOV, Evgeni | Kamchatka Musical Society Choir | 1988 | Melodiya | C90 28529 006 | LP, No. 7 only. Live(17 Apr.). | |
POPOV, Viktor | Moscow Academy of Choral Singing | 1998 | Saison Russe | RUS 288 160 |
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SANDLER, Gregory | Leningrad Radio Chorus |
| Victor | VICC-2038 | Victor-VIC-5359(LP), Melodiya-C10-04937-38(LP) | |
SVESHNIKOV, Aleksandr | RSFSR Academic Russian Choir | 1959 | Melodiya | 33 D 05642-43 | LP. Melodiya-33 D 05642-43 | |
TEVLIN, Boris | Moscow Conservatory Students Choir | 1989 | ART & ELECTRONICS | TECC-30071 | No. 6 Only. | |
YEN, Liang-kun | Chorus of the Central Philharmonic Society of China |
| China Record | M-429 | 10"mono, No. 4 only. | |
独唱者 | 合唱 | 指揮者 | オーケストラ | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
VASSILEV, Assen (B) | Varna Philharmonic Chorus | ANDREEV, Andrei | Varna Philharmonic Orchestra | 1989 | Koch | 3-7017-2 H1 |
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SHENYANG (B) | State Choir “Latvija” | ASHKENAZY, Vladimir | Helsinki Philharmonic Orchestra | 2013 | Ondine | ODE 1225-2 |
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TANOVITSKI, Alexei (B) | Estonian Concert Choir | JÄRVI, Paavo | Estonian National Symphony Orchestra | 2012 | Erato | 0825646166664 | Live(18-20 Apr.) | |
SULEJMANOW, Stanislaw (B) | Kölner Rundfunkchor | JUROWSKI, Michail | Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester | 1996 | Capriccio | 10 780 |
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VOGEL, Siegfried (B) | Rundfunkchor Leipzig | KEGEL, Herbert | Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig | 1967 | Philips | 434 172-2 | Philips-6585 012(LP) | |
GROMADSKY, Vitali (B) | RSFSR Academic Russian Choir (Chorusmaster: Alexandr Yurlov) | KONDRASHIN, Kiril | Moscow Philharmonic Symphony Orchestra | 1965 | Victor | SMK-7507 | LP, Dante-LYS 568-573, Melodiya-C10-14093-94(LP), Melodiya-MEL CD 10 01065 | |
LOCHAK, Anatoly (B) | Russian State Symphonic Cappella | POLYANSKY, Valéry | Russian State Symphony Orchestra | 2000 | Chandos | CHAN9813 |
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GROMADSKY, Vitali (B) | BBC Chorus and Choral Society | ROZHDESTVENSKY, Gennadi | Moscow Radio Orchestra | 1966 | intaglio | INCD 7371 | Live(17 Aug.) | |
AUSTIN, Charles Robert (Br) | Seattle Symphony Chorale (Chorusmaster: Abraham Kaplan) | SCHWARZ, Gerard | Seattle Symphony | 1996 | Naxos | 8.557812 |
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HANÁK, Bohuš (B) | Slovak Philharmonic Chorus (Chorusmaster: Ján Mária Dobrodinský) | SLOVÁK, Ladislav | Slovak Philharmonic Orchestra | 1967 | Praga | PR 254 055 | Live(28 May), Supraphon-SUA ST 50958(LP) | |
A. Vassilev (B), A. Andreev/Varna Philharmonic Orchestra etc. |
31'05" | |
素人同然の演奏。解釈をうんぬんするレベルでは全くない。日本のアマチュア・オーケストラの方がずっとマシな演奏をするだろう。ただでさえ知名度の低い曲を、こんな演奏で聴いては真価を誤解される恐れが強い。 |
Shenyang (B), V. Ashkenazy/Helsinki Philharmonic Orchestra etc. |
25'34" | |
オーケストラのみならず、独唱も合唱も力不足としか言いようがないのだが、それを補う、あるいはそれを気にさせない何かが全くないことが最大の問題点だろう。そもそも全曲を一貫するドラマの流れが散漫な作品だけに、そこの手綱さばきが稚拙では楽曲の魅力が発揮されるはずもない。 |
A. Tanovitski (B), P. Järvi/Estonian National Symphony Orchestra etc. |
29'13" | |
高い水準の美しい仕上がりながらも、音楽自体はごく常識的なもの。一貫したドラマトゥルギーに欠けるのが惜しい。 |
S. Sulejmanow (B), M. Jurowski/Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester etc. |
27'17" | |
格調の高い、真っ当な演奏。合唱の響きに若干の不満が残ったり、管楽器の響きに物足りなさを感じない訳ではないが、ドイツの団体である以上仕方がないところだろう。むしろ衒いのない、誠実な演奏であることを評価したい。加えて、この曲を優れた録音で聴くことのできる意義の大きさを強調しておきたい。 |
S. Vogel (B), H. Kegel/Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig etc. |
31'18" | |
何という透徹した響きだろう!ソヴィエトの合唱とは異なって男声の強さに違和感を覚えなくもないが、むしろそのバランスを逆手にとって、どこまでも透明で背筋が凍るような冷たい響きを実現している。ヴァイオリン・ソロをはじめとする各楽器のソロの恐ろしい音色にもただただ感嘆するのみ。いかにケーゲルがオーケストラを手中に収めきっているかがよく分かる。タンバリンのような打楽器の音色も活かされ尽くしており、演奏芸術の極致を見せ付けられるかのよう。 |
V. Gromadsky (B), K. Kondrashin/Moscow Philharmonic Symphony Orchestra etc. |
27'50" | |
早すぎもせず遅すぎもしない適切なテンポ設定が、非常に説得力のある音楽の流れを生み出している。独唱と合唱を含め、皆が理想的な音色を奏でているのが素晴らしい。技術的にも極めて水準の高い演奏であり、初演者による演奏という以上の価値を持ち合わせている。群衆の興奮を描写した最初の部分の土臭い雰囲気も優れているが、ラージンの独白や処刑の場の場面における幻想的な響きも模範的。この曲のリファレンスとなりうる演奏であろう。 |
A. Lochak (B), V. Polyansky/Russian State Symphony Orchestra etc. |
26'16" | |
よく整理された見通しのよい佳演。落ち着いた解釈、色彩感のある音色、いずれも立派なのだが、突き抜けたものがないために感心はするものの圧倒はされない。スコアを通して作品をよく理解した聴き手には色々と聴くべきところも多いだろうが、手放しで名演とまでは言えないだろう。 |
V. Gromadsky (B), G. Rozhdestvensky/Moscow Radio Orchestra etc. |
23'48" | |
イギリス初演時のライヴ録音。CDにはモスクワ放送響とクレジットされているが、オーケストラはBBC響。しかし、演奏団体うんぬん以前に典型的なソ連の響きに満ちており、全く不満はない。それよりも、全体を覆っている異様なテンションの高さが凄い。特に最初の部分の凄みにはただただ圧倒される。演奏時間も他の録音とく比べて断トツに早いが、音楽的な内容に直結しているだけに不自然な印象はない。終演後の熱狂的な拍手にも、納得できる。録音が非常に悪く、処刑の場面の鐘の音は大きく歪んでいるが、演奏そのものの魅力を高く評価したい。 |
C. R. Austin (Br), G. Schwarz/Seattle Symphony etc. |
28'37" | |
とてもよく整えられた手堅い演奏。落ち着いたテンポで、丁寧にスコアを音化しているのが好ましい。ただ、独唱をはじめ、全体に響きが細身で力強さや広がりに欠けるのが惜しい。 |
B. Hanák (B), L. Slovák/Slovak Philharmonic Orchestra etc. |
29'40" | |
ゆっくり目のテンポで雰囲気は悪くないのだが、技術的にも音楽的にも中途半端な印象が拭えない。 |