現在私が所有している録音の一覧です。ステレオまたはディジタルのスタジオ録音のCDをデフォルトとして表記し、それ以外の物については“備考”欄に記します。独奏者の名前をクリックすると、その録音についてのコメントを見ることができます。なお、★印による評価は演奏と録音の両方を考慮しており、5点満点です。また、ディスク番号をクリックするとジャケット画像が別ウィンドウに表示されます。
独唱者 | 合唱 | 指揮者 | オーケストラ | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
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Theo Adam (Boris), Roswitha Trexler (Fyodor), Karl-Friedrich Hölzke (Shuisky), Siegfried Vogel (Pimen), Martin Ritzmann (False Dmitri), Hannelore Kuhse (Marina), Wilfried Schaal (Rangoni), Peter Schreier (Yurodivy) | Rundfunkchor Leipzig | KEGEL, Herbert | Staatskapelle Dresden | 1970 | Berlin Classics | 0032622BC | Excerpts, sung in German. | |
KIPNIS, Alexander (B) | REINER, Fritz | New York Philharmonic Orchestra | 1944 | ASdisc | AS 628 | Live (23 July). Excerpts. Discocorp-RR-210(LP) |
H. Kegel/Staatskapelle Dresden etc. | |
52'41" | |
さすがケーゲルと唸らされる凄い出来。交響曲のような、と形容しても許されるほどの構成感と統一感で一気に聴かされてしまう。声楽の扱いのうまさはケーゲルならではだが、オーケストレイションの効果を実際の音として引き出す手腕にも感服。 | |
A. Kipnis(B), F. Reiner/New York Philharmonic Orchestra | |
18'05" | |
ショスタコーヴィチ編曲版の世界初演、と表記されている。一部抜粋。編曲の違いや特徴を強調するような演奏ではなく、あくまでもムーソルグスキィ作品として解釈・演奏されている。録音はもちろん悪いが、しっかりとした内容を持った演奏である。 |
独唱者 | 合唱 | 指揮者 | オーケストラ | 録音年 | レーベル | 番号 | 備考 | 評価 |
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Anatoli Kotcherga (B), Marianna Tarasova (MS) | ABBADO, Claudio | Berliner Philharmoniker | 1995-6 | Sony | SK 62034 | ‘Prelude to Act 1’, ‘Aria of Shaklovity’, ‘Entr'acte (Act 4)’, ‘Aria of Marfa’, and ‘Dance of the Persian maidens’. | ||
GERGIEV, Valery | Wiener Philharmoniker | 2000 | Decca | 468 526-2 | ‘Prelude to Act 1’ only. | |||
GORENSTEIN, Mark | Symphonic Orchestra of Russia | 1996 | Saison Russe | RUS 288149 | ‘Prelude to Act 1’ only. | |||
SANDERLING, Kurt | Wiener Symphoniker | 1997 | Weitblick | SSS0088-2 | Live(4 Oct.). ‘Prelude to Act 1’ only. |
C. Abbado/Berliner Philharmoniker | |
6'28" | |
ムーソルグスキイの和声や音色に傾倒した演奏で、ロシア情緒はそれほどでもないのだが、さすがに見事な仕上がりで不満に思うところはない。「モスクワ河の夜明け」はごく一部に細かな変更はあるものの、基本的にショスタコーヴィチ編曲版が使われている。前奏曲の他にシャクロヴィートゥイのアリア「ああルーシよ、あなたは呪われている」(第3幕)、第4幕第2場間奏曲「ゴリーツィン公の流刑」、マルファの予言の歌「公よ、貴方を待ち受けるは失脚と辺境への流刑」(第2幕)、「ペルシャ奴隷の踊り」(第4幕第1場)の有名な4曲が収録されているが、これらがどの編曲版に拠るのかは確実に判断できていない(おそらくショスタコーヴィチ編曲版だと思われる)。 | |
V. Gergiev/Wiener Philharmoniker | |
5'48" | |
音色の扱いがより繊細なショスタコーヴィチ編曲版には、ウィーン・フィルの美音が実に相応しいと思わせるに足る仕上がり。しかもほの暗く濃い抒情はロシア以外の何物でもなく、流麗ながらもアクの利いたゲールギエフらしい音楽となっている。 | |
M. Gorenstein/Symphonic Orchestra of Russia | |
7'13" | |
かなりゆったりとしたテンポだが、伸びやかなロシア情緒を楽しむことができる。木管楽器の音色や音程に若干の不安定さがあるのが惜しい。 | |
K. Sanderling/Wiener Symphoniker | |
6'41" | |
ショスタコーヴィチの編曲をことさらに強調するようなことはなく、まさに大河の流れを彷彿させるようなゆったりとしたテンポで淡々と音楽が紡がれる。この上なく滋味豊かな演奏である。 |
Last Modified 2020.12.18